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2011/05/15

2011 5/15 三国・アシスト亭

第9回 三国・アシスト亭  
場所:三国・喫茶アシスト  (地下鉄「東三国」徒歩5分/大阪市淀川区東三国6-28-9)
(¥1500/飲み物・おやつ付)

定刻になりマスターからのご挨拶で始まったアシスト亭。もう9回目なんですね。継続は力!ぜひ今後も続けて行って下さい。尚、次回は8月に開催。

旭堂南舟:松浦壱岐守
晴天に恵まれた今日・・なぜか真冬のお話でした。さて、ネタは赤穂義士伝よりの抜き読み。
寒く冷え込んだ元禄15年12/24・・松浦壱岐守は自分の布団の中に女性を入らせておいて「生き炬燵」としていたらしい。なんかすっごぃ気分悪いwwけれどフィクションだと信じることにする。
さて、この夜半・・遠くで太鼓の音が。。さっそく家臣を呼びつけ様子を見に行かせると、吉良邸て討ち入る為に四十七士が参集している真っ只中。武士の情けでそっと屋敷へ引き返し状況を話し知らぬ不利を決め込むはずが、上杉への注進を行う為に放たれた武士が松浦壱岐守の屋敷の溝にいることを発見してしまうことに・・。


桂 さろめ:雑俳
設定がわかんなくて中々世界に入れなかったが、どうも中年男性のところに26歳の女性が訪ねてゆき、四季それぞれの俳句の手ほどきを見事にスカタンに理解する話。
加賀千代女の有名な句もモチーフに使われた。
どうも黄色のキティー柄着物に赤い帯に目が行ってしまう。

旭堂南左衛門:鮫川の渡船場 扇の掟
珍しいことがありました。この無茶修行の会ならでわの事、お風邪を召され強力なお薬を飲まれているらしく、ネタが飛ぶ恐れありということでネタ変更になりました。
<王将・坂田三吉>のネタおろしの予定を<水戸黄門漫遊記 鮫川の渡船場 扇の掟>です。

舞台は現在震災で大変な状態になっている相馬いわき平の鮫川の渡船場。
ご老公一行の奥州路編。鮫川の渡し舟になんとか乗りこんだが、川の半ば手前まで来たところで
元の岸から船を呼ぶ2人の武士。
公儀の文章を運ぶ「御用飛脚」を優先する掟があるということで岸に戻り2人の武士だけを乗せて対岸まで送らねばならない規則とのこと。このとんでもない規則にカチンときたご老公。2人の武士を高手小手に縛り上げ、地域の大名の白井右内へ手紙を出すことに・・。


笑福亭仁嬌: 鹿政談
久しぶりに楽しませていただいた大好きなネタ。
どうしてもこのお話のポイントの「豆腐屋の六衛兵さんのつくるおからはきらずという名称がある」ということですが、「きらず」とは本当に言うのかいつも気になっています^^
悪役の塚原出雲が河内播磨になっていたバージョンは初めてでした。
また奈良奉行松本肥後守は、常々、人の命よりも鹿の命の方が重いということに疑問をもっており、今回の裁きが初回、しかも下手人は正直者の六衛兵さんをなんとかすくってやりたいという気持ちがよく伝わってきました。
奉行が河内播磨に怒り口調で「だまれだまれー!」と言うシーンで運悪く携帯電話が鳴ってしまうハプニング。「携帯もだまれー!」が追加されていました。
一番の聞かせどころで携帯が鳴るとほんとに興ざめですね。聞く人のマナーというか・・携帯を鳴らさないのは常識。。
サゲは「きらずにやるぞ」(首を示しながら)「マメにくらします」(ほっとする表情)。

桂 枝女太 口入屋

聞かせどころは、「口入屋からきた新人のおなごし」が「ご寮さん」に対し自分のスキルを控えめに話すところ。
針仕事でしたらひとえもんがひと通り、あわせがひと通り。綿入れ、ひと通り、羽織に袴、襦袢、十徳、被布コート、トンビにマント、手甲脚絆、足袋、そのほか針の掛かるもんでございましたら雪駄の裏皮、畳の表替え・・この調子で何十種類も自分の出来ることをまくし立てる。今回はじめて聞いたフレーズでは「潜水艦の沈め方」が加わっていました。
またこの噺は今は使われない言葉をいかに解説するかが悩ませところで肝心のラストシーンに向かうところで難儀な表現がでてきます。

1階から2階へ上がるのを防止するため、2階側から階段に蓋をすることができる機能を「ゴロゴロ」。壁に対し垂直に埋め込まれている木(腕木)の上に食器や調味料を載せる棚(膳棚)、1Fと2Fの間の空間に薪を直しておく場所を薪山(きやま)。上手く説明されていて、わかりにくいオチの情景を丁寧に表現されていました。

別嬪の女子(おなごし)に自分の権力を匂わせる番頭との会話のくくりで使われる「どがちゃが、どがちゃが」。今は使われることのない古きよき、とんでもない単語なんですねー^^