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2011/06/17

2011 6/17 かしく寺 法清寺




大阪梅新の交差点北川にある法清寺。ここはかしく寺として信仰を集めています。
私も今回はじめておまいりさせていただきました。

※金久右衛門の右隣です。


掛ってある額の文字。

かしく様は、北の新地新屋敷の遊女でしたが、平素はおとなしい女に似げなく、酒を飲むと打って変わったように前後を忘れる癖があって、兄の吉兵衛からいつも意見をせられていました。或る日も、酒のことからいさかいとなり、遂にあやまって兄を傷つけてしまいました。兄殺しの罪でかしく様が処刑せられたのは、今から二百五十余年前の寛延二年三月十八日のことであります。
その処刑に臨んで、かしく様は、油揚を所望し、その油を髪につけてきれいにときつけ、町々を引き廻されたので、女の身だしなみを忘れぬ奥ゆかしさが評判となり、「八重霞浪花濱荻」 その他の劇や浄るりに仕組まれて、今に至るまでその名をうたわれています。
かしく様は、最後の一念で、自分と同じ悪癖になやむ世の人のために、悪酒を止め、酒に乱れぬ心霊とならんと誓願しましたが、この墓に香華を供えて立願する人の絶えないのはこうしたわけであります。
法清寺は俗にかしく寺といわれ、凶を転じて福となす〃よいまもり〃(酔い守り)を授与し、命日の三月十八日には毎年盛大なかしく祭りを執行しております。