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2011/08/21

2011 8/21 第22回あみだ池寄席


今回、初めて参加させていただきました。露の五郎兵衛さんが始められた寄席とのこと。

落語好きなら誰もが知っている和光寺さん。
「ははぁ~ん・・誰かに行け、言われてんな?誰に行けと言われたんや?」
「へぇ、それなら阿弥陀が池と言いました^^」
ご本堂の裏手にこんな立派なお座敷があったとは知りませんでした。

初めての会なので1時すこし前に到着。すでに受付も完備されていて2階の座敷へ。
頻繁に吉次さんがお見えになりお客さんを笑わせてくださいます。なんて陽気な吉次さん^^
開演5分程前に主催者の露の吉次さんより意外な提案がww
いやぁ。。画期的!かつ会場の雰囲気がぐっとよくなりました。 そんな中で開始されました。

桂治門 普請ほめ

ご入門され2年と10ヶ月とのこと。ご自身ネタで大学へ6年在学されたとのこと。
さて、噺の方は普請ほめ。現代になかなかお目にかかれない言葉がたくさん出てきます。

いわゆる一般では聞くことの無い言葉の数々。

総一面の栂造り(栂の木材はとても木目が美しく、柱や敷居、鴨居等に使われる)・縮緬漆喰(漆喰の塗り技法で、表面が縮緬のようなシワが無数に見られる)・上り框(玄関先で靴を脱いですぐに踏む板の部分)が桜の三間半(約6.3m)節無しの通り門(う~ん・・どんな状態なのか。。いわゆる玄関ホールの次の部分が通り門状態?)・備後表(たたみの表の造り方で熊本産で備後織・い草は備後産のものが最高級とされている)の撚り縁(ヘリを撚っている?)・薩摩杉の鶉杢(鶉の羽に似た模様・焼き物や工芸でも鶉杢がある・小さな波目がいくつにも表現されている)に
探幽(加納探幽)等など・・
実際にそんな現場があって自分の目でみたら一目瞭然なんでしょうね^^なかなか落語って勉強になります。


露の吉次 次の御用日

マクラはボクシングネタ。うまくご自身の落語感と掛けて表現されていました。
前半の常吉×旦那・常吉×ごりょうはんのシーン・中盤の夏の暑い日差しの中を寂しい安堂寺町~東横堀から住友浜あたりの風景で天王寺屋藤吉と出会うシーン・そして終盤のお白州での取調べのシーン。いずれもちゃんと私の脳内でイキイキと描く事ができました。
まぁ、ハプニングはあるものでこの噺には丁稚の名前が3人登場しますが常吉がぁ。。。。うまくリカバリされた上に見事に笑いに代え、しかも時折ご自身でも念を入れた噺っぷりがおもしろく感じました。


桂 ひろば てれすこ 

マクラはご自身の様々な営業のお話。中でも大阪で実施されている難波探検クルーズでのハプニングで場内爆笑。
また地方それぞれの方言話へ。「ある⇒いる」や「半殺し・皆殺し・手打ち」等ぶっそうな方言も紹介。
さてここでテレスコへ。めったにされないお話で私も今回はじめて聞かせていただきました。
う~ん。なかなか笑い所の無いお話・・。それでも珍しいお話なので充分に満足感がありました。「どうして九両三分二朱」・・当時は4進法、江戸は金本位(上方は銀)。あと二朱足すと10両で打ち首らしいですww帰宅後に落語辞典でちょっと確認すると「ステレンキョ」(あかんやん・・そのままやん)とされる場合もあり、江戸へ移植されてもある切りネタだそう。


笑福亭 仁嬌 遊山舟 

実は私もなんか変だなーって・・なんとなーく違和感がありました。今日の落語会って小拍子が鳴らないww
それもそのはず・・見台を忘れてきたらしい(爆)
さて遊山舟は昨年8月にアシスト亭でネタおろし。
視線の先に本当に「げい衆、まぁ衆、なぁ衆や、たぁ衆」等が居るような錯覚にはまります。
しっかりと上方の風景を想像させていただけました。


さて、次回は11月27日(日)
桂さろめさん・笑福亭喬若さん・露の吉次さん・桂文喬さんとのこと。
なかなか値打ちのある実力本位の地域寄席。もっと宣伝されたら必ず動員が図れる見逃せない会だとおもいます。
※会場は座布団席+椅子座席、西長堀駅すぐ。付近には駐車場沢山あり(終日¥1500を利用しました)