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2011/09/16

2011 9/16  九度山講談会~日の本一の兵・真田幸村~ 第6回真田寄席 上方講談

九度山講談会~日の本一の兵・真田幸村~
第6回真田寄席 上方講談

平成23年9月16日(金) 19:00開演
九度山町ふるさとセンター 5階
まちおこし基金一口¥1,000で入場券1枚をお渡し。(当日券有り)
企画:九度山町住民クラブ
1)「真田大助駿府の使者(難波戦記)」旭堂南斗
2)「大助の初陣(難波戦記)」旭堂南舟
3)「徂徠豆腐(赤穂義士伝)」旭堂南左衛門
中入
4)「九度山の真田幸村(難波戦記)」旭堂南左衛門

《お問合せ》真田いこい茶屋 TEL 090-5906-7689
(営業:10:00~16:00 ※木曜日はお休み)










人とはいろんなご縁で繋がっているもの。まさに人生は因縁生起の連続なんだと思います。
幸村公と九度山があり、大阪の陣を大河ドラマにする会の発会式があり、そして東日本大震災による真田祭の中止を経て九度山住民クラブの方との出会いがあり今日の講談会に繋がりました。
単なる歴オタの私が抱いた素朴な疑問、「真田幸村公の思い出の場所の九度山の皆様は、難波戦記を聞いた事があるのかな?」からはじまったこの企画がこんな盛大に開催されたなんて夢のようです。
ご出演いただきました旭堂南左衛門さんをはじめご一門の南舟さん、南斗さん、そしてもみじさんも本当にありがとうございました。
また、運営面すべてをしてくださいました阪井様をはじめ役員の皆様、本当にありがとうございました。


旭堂南斗

なんだかとっても緊張されている様子。それでもたいしたもので、すぐにいつもの飄々とした調子に戻りました。九度山の到るところまで真田十勇姿が書かれており、夕方にいただいたコーヒーについていたミルク(スジャータ)にまで書かれていたくだりで会場が和み始め本題へ。

旭堂南舟
出囃しが流れ南舟さんの登場。その線の細さに会場には一瞬の沈黙が流れるものの、一声発するとその容姿とのギャップの無い、ほのぼのとした雰囲気が伝わったのかいつものようにマクラが滑り出しました。
この春に正式な前座となられ少しずつ口調や視線が変わって来ているように思えます。

旭堂南左衛門
出囃しが流れ万来の拍手の中でいよいよ登場です。
松本幸四郎先生のお話や史実・実録のお話で巧にお客の心を掴んで行かれネタに突入です。
出だしの『豆~腐~♪』ですでに拍手が起こり、皆さんはすでに話しの世界に引き込まれていると実感。ほろりとさせる世界観が伝わり、大きな拍手とともに中入りに入り、この時すでに20時40分。

開演少し前にお見えになられていた岡本町長さんを楽屋へご案内させていただき、わずかな時間となりましたが南左衛門さんとご歓談。

さて最後の演目「九度山の真田幸村」が始まります。
関ヶ原の戦いに負けて長い蟄居生活に入り不幸が襲う。父と妻の死によりすっかり様子が一変した幸村公でした…。
このあたりになると、熱心に聴かれているみんなに不安の色が感じられます。

これはきっと九度山に住まわれている方々からするとすごく身近な方のように感じておられるからなのでしょう。
そして様々なエピソードが続き話しはクライマックスへ。だれもが熱心に聴き入り、終わったと同時に万雷の拍手!講談の面白さを感じていただけた瞬間となりました。

このあと抽選会がおこなわれ、終わったのは21時20分。大熱演となりました。
舞台撤収をはじめ後片付けも手際よく九度山の皆さんのチームワークの良さにびっくり。
小雨の振る深夜…安全第一で帰阪するために、岩出から風吹峠を越え、泉南より高速に入り、無事に南左衛門をお送りした後、南斗さんもご自宅近くまでお送りし、興奮覚めやらぬ母と別れたのは0時をだいぶ越えた頃となりました。

色んなご縁が紡ぎ出した今回の九度山講談会。沢山の皆様のご尽力の賜物。
本当にありがとうございました。