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2020/02/16

え?倒産していたの?

2019年末にカー用品製造の「ナポレックス」負債11億円 国内倒産。
たしか年始には「ミラリード」社が負債27億円で倒産したのは記憶に新しい。大手ホームセンターや専門店で車内の便利アイテムとして定番商品としていっぱい並んでいたはずだけど、、いつのまにかこんな状況だったとはまったく知りませんでした。私の愛車にもダストボックスに日よけバイザー、シガーソケットプラグなど愛用していました。

自動車用品メーカーの倒産の背景には平均年齢の上昇や若者世代の減少やニーズの変化により車の購入方法が多様化。そして流通経路の複雑化により市場規模が縮小傾向にある中で各社とも生き残り戦略を駆使していますが、その販売方法も多様化しているだけに話がややこしいようですね。

既存のマーケットへ販売を続けるには使い古された方法として〔3つの訴求〕があります。「アイテム訴求」「生活シーン、トレンド訴求」「価格訴求」の3つです。
とくに簡単に手をつけることができる「価格訴求」は自らの首を絞めることにつながる諸刃の剣。またトレンドが生まれにくいとされる昨今ではなかなかこの手法で乗り切ることは難しい場合が多いようです。

競合による収益の悪化の場合はランチェスターの法則を例にいろんな対策も可能ですが
肝心の自社製品に対して結論的には、自社が持っている商材に対する価値を再構築するかマーケットを創造するかの二択しかないのでしょう。
たとえば既存商品の価値を再構築することで、顧客へ再購入を促したり購入単価をUPさせることが可能です。それには付加価値プラスや性能、機能、デザインの見直しや価格的アプローチとなります。またマーケット創造には可能性があります。男性の商品を女性目線でアプローチしたりインテリアや雑貨など違うマーケットへの応用を考えてみることです。また短期的に売るためにはPEST分析は欠かせません。

そして肝心なアイデアは従業員にあるということではないでしょうか。
広く自由に意見を募り、労働対価としての給与はもちろんですがそれ以上の原石を個々の中から見つけ出すことが大切なのでしょう。結局、企業は人であり人が企業を支えるんですね。

武田信玄公曰く、<人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり
いまでも通ずる考え方です。