2011/10/22 第8回 商工会創立60周年記念興行 笑好寄席
昨夜からの強雨で心配していましたが、今朝からはだいぶマシになりなした。
13時には会場に到着、すでに数人がこられていました。開場時間前にはたくさんのお客様がこられていましたので急遽開場を早める人気ぶりとなりました
笑福亭 呂好
マクラなくネタの投入。ネタは「色事根問」。
女性にもてる秘訣の1番から10番までを話したところでシンプルに終了しました。
それでも山代名物宇治の蛍踊りで会場はHOTに。
笑福亭 扇平
22年目とのことで立派な中堅。会場の広さや男女比率、客層等のネタや一分線香即席話で心を掴む。
中でもネタにつながる浮気ネタを連発。その流れでネタは「風呂敷」。
この「風呂敷」は初めて。
内容は旦那のいない隙に、呉服屋清吉を自宅に引っ張りこむ奥さん。
そのまま旦那は一人酒。
押入に清吉を隠してその間に奥さんは仲人さんに相談して奇想天外な方法で清吉を逃がすことに成功する。
桂 小枝 (特別ゲスト)
本来は小枝さんのはずですがなぜか文三さんが登場。桂小枝さんがまだ到着されていないとの事。
桂文三
ご本人はお酒は飲まれないとのことです。きっと飲まれないだけに酔っぱらいさんを観察されているのでしょうねー。
酒飲みの会話なんかも注意深く聞いておられるのかもしれません。
ネタは替り目。
奥さんにおでんを買いに行かせた間に旦那の泣きが入るが実際は奥さんは買いに行ってなかったのですべて聞かれてしまう。
この箇所で小枝さんが到着したとのことで、ぶった切った形でもったいないですが高座を降りられました。
で、小枝氏が高座にあがられるのかとおもいきや、なぜかまた文三さんの登場。
もう少し繋いで欲しいという指令があったのでしょうか。
いきなりの高座で、急遽、寄席文字についてのお話をわずか5分程度されていよいよ小枝氏の登場か。。。
とおもいきや中入りに突入!?
~ 中 入 り ~
中入りに突入したかとおもうとわずか5分程度で鳴り物が鳴り出し中入りの終わりをつげ、小枝氏が慌ただしく高座へ。
おそらくお手洗い中の方は間に合わなかったとおもわれます。
この時点で15時19分。
この後16時50分には祇園花月で出番があるそう。
なぜか、キダタローさんのエピソードを3本程度紹介する強引な流れ。
そして自らの携帯電話をあけ、見台の下に置き、時折眺めながら高座を降りました。こ
の時点で15時24分。
なんと5分の高座でした。
観客はあっけにとられ、皆ぼーぜん!
そのまま中入りに突入となりました。
中入りが終わる直前に、舞台の前に桂文三さん・笑福亭竹林さんが並んで立たれ、今日のどたばた劇を詫びられました。
もともと今日の小枝さんの予定は空いていて、本人はたっぷりと古典落語を話されるとのことでしたが、吉本興行よりスケジュールを入れられた為に今日のどたばた劇になったとのこと。
だれよりも一番悔しかったのは小枝さんであるとのこと。
悔しかったのは、笑好寄席よりも京都花月を優先することで、小枝さんの噺を楽しみにしていたお客様でしょう。
今月になり、祇園花月の出番がわかった時点で代演を立てるべきでしょう。
笑福亭 竹林
ご自身は和歌山上北山村のご出身とのこと。
今回の豪雨の被害の会った地区で、村長さんが同級生、慰問にいったら皆さんは松茸ご飯を食べておられたそう。それでも救援募金に関するお話をきっちりとされ心を打たれました。
生で聞くのは初めてのお話。米朝全集の中にある「豆狸」。
秋の大阪ミナミの三ツ寺を舞台にしたお話です。
所々に注釈を入れられたおかげでわかりやすく手直しされています。
ストーリーはわかっているのに、三ツ寺さんの境内で亡くなっている狸が発見されたときには、私の目から大粒の涙がこぼれていました。
ほんとにしっとりした大阪のお話で、情景を見事に竹林さんが再現されました。