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2012/04/15

2012 4/15 「第1回真田幸村と真田十勇士を物語る会」 ~「幸村の講談と歴史講話」& 茶話会



『第1回 真田幸村と十勇士を物語る会』~「幸村の講談と歴史講話」& 茶話会
開催日時  平成24年4月15日(日) 午後3時~5時30分頃
開催会場  真田庵

■旭堂南舟 般若寺の焼き討ち
■旭堂南左衛門 九度山の真田幸村
■北川 央 真田幸村~名将伝説の真相
■トークショー
■質疑応答

半月ぶりの九度山町です!
駐車場がほぼいっぱい!町屋の人形めぐりのイベントの成果のようでいたるところにMAPを片手にする様々な観光客をみかけました。本当にありがたいことです。
※写真:阪井さん(左)南左衛門さん(中)南舟さん(右)
今日の会場は真田親子が九度山で蟄居させられた場所にある善名称院真田庵で、一般の私がめったに本堂に入らせていただける機会など無い場所であるだけにもうわくわくしっぱなしでした。
受付で真田十勇士がプリントされているお茶とお菓子を頂戴した後、着席。見回すとざっとお客様は予定を少し超えた45人弱で満席感たっぷりの落ち着いた雰囲気のある会場。
さて、定刻となり、本日司会のかつらぎ商工会の坂上様が口火を切られいよいよ開始です。
まずは、住民クラブの代表の阪井様より今日の趣旨説明として九度山と幸村公・十勇士のつながりについてのお話と九度山にある幸村公つながりの名所の案内をいただいた後、旭堂南舟さんの講談がはじまります。
題名は般若寺の焼き討ち。何度か南舟さんで拝聴したお話で、これは家康が奈良の般若寺へ泊まったときに起こった焼き討ち事件で命からがら畿内を脱出する家康の描写が痛快なお話。時間的な成約からかマクラなくスッと入られました。
とたんにお客様の目が南舟さんに向けられどんどん話に吸い込まれてゆきます。

次はいよいよ旭堂南左衛門さんによる講談、九度山の真田幸村。今日は出囃子がなくなんとも雰囲気がでないかなーとおもいきやさすがに上手くメリハリをつけらえマクラから本題へ入られました。
この話は関が原の戦いで負けた西軍に加担した真田親子が信州上田城を出て九度山へ蟄居することに。そして年月が過ぎ去り父、妻、そして母もが亡くなった幸村、まるで魂が抜けたようになってしまう。その幸村の様子を聞いた家康は幸村の命を亡き者にせよという指令を紀州藩へ下す・・・。
途中色々とくすぐりを入れた後に話はどんどんと進み大喝采で終わりました。

さて、北川先生の講義のために出てこられましたがここで意外なことが。
通例講義は、着座してされるイメージがありましたがなんと、南左衛門さんらが講談をされた講釈台にレジメを広げられ爆笑。いっきに会場の空気が和みます。
資料を読まれる北川先生の口調がなんとなく講談風にww

講義内容は真田幸村公には名将である話が沢山あるがその真偽についての解説となりました。
特に多くの方が疑問視しているのが家康の死についてで、家康は本当は早くに亡くなっていて影武者がいたのでは?そのあたりをレジメに沿って話を広げてゆかれます。
堺市にある南宗寺さんにある家康の墓についての疑問は『南宗寺・東照宮徳川家康墓再興由緒碑碑文』の解説をいただきました。この碑を再興したのは水戸徳川家初代家老の三木仁兵衛之次子孫の三木啓次郎さん。
碑文によると再興の顧問は国務大臣 塚原俊郎氏、松下幸之助氏ら。この三木啓次郎さんと松下幸之助さんの意外な関係にはホントに驚きました。
このお二人の関係は水戸黄門のスポンサー、浅草寺の雷門、四天王寺の西門、そして南宗寺のお墓があげられます。

そしてこの由来が『大阪府全志』(大正11年)・『平野郷町誌』(昭和6年)・『ひらののオモロイ話』(平成元年)・『竹淵郷社縁起』・『堺市』第3巻(昭和5年)・鬼塚五十一『夏の陣以降の家康は影武者?』(昭和63年)を引用。
歴史はいろんな要素で書き換わったり置き換わったり。とても興味深いお話の数々。
大阪の陣が終わった1614年。以降執拗な残党狩りが続く。当然豊臣の家臣であったものと、家康に刃を向けた浪人との扱いが違うのは当然のことながらいつまでも豊臣の再興や反乱を恐れたのも無理は無い。それは1637年の島原の乱なで続く。それから年月が経ち<武士道>というイデオロギーの確立、それにつれA級先般であっあ者たちが次々と時代のヒーローとなる時代となりこれが。幸村公の人気へとつながっている。よく『日ノ本一』という言い回しがされるがこれは薩藩旧記に頻繁に見られるそうで通例の比喩であるとのこと。また爆笑を生んだのは旭堂南海さんらがおこなっている『関西勝手に世界遺産』の話!( http://www.asahi.com/kansai/travel/kansaiisan/ )
大喝采を浴びて終わりました。で最後に北川先生いわく・・こんなに長いこと正座して講義したん初めてや!とのことww

さて、ここで真田庵庵主さんより美味しいお茶とお団子と差し入れがありました。
このお茶が美味しいこと!
舞台の設営がかわり北川先生と南左衛門さんの対談がはじまりました。

うまく話しをリードする南左衛門さんに絶妙なタイミングで解説される北川先生。
お二人が初対面だとは思えないくらい、息がピッタリ。質疑応答も終わり無事終演となりました。
後片付けの後、関係者みんなで幸村庵へお蕎麦食べに行きました。
そこには意外な方がww
『●●さん(私の苗字)、誰かわかってへんやろ!』って・・えぇぇ?岡本町長さんと娘さん夫婦がプライベートで
見えられていてびっくりww岡本町長さん!スーツ姿もカッコいいけどスポーティーな服装もかっこいいですp(*^^*)
 ここでまた先ほどのトークショーの続きのような話が繰り広げられもう関心したり笑ったりであっというまに時間が過ぎ去り九度山を後にしました。

今回のイベント開催のご尽力いただきました九度山町住民クラブの皆様、また会場をご提供くださいました庵主さん、そしてご出演いただきました北川先生、南左衛門さん、南舟さん、会場設営や撤去、運営全般いただきました皆様、そしてお越しくださいました皆様、本当にありがとうございました。