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2018/12/09

2018 12/9 吉祥寺 義士祭 

大阪市内天王寺区六万体にある「吉祥寺」で恒例の義士祭が開催されました。
数年前より12月の第二日曜日に開催される事となりましたので久しぶりの参加です。









さて、赤穂浪士による吉良邸討ち入りは、元禄14年3月14日に播磨赤穂藩の第3代藩主の浅野長矩が江戸城松の廊下でおこした刃傷事件により切腹させられたことに由来する復讐劇です。

主君の名誉を守ることは家来の務めとして生きる封建社会と、江戸幕府の樹立により戦いの無い世の中による武家の価値観崩壊が進む中で行われた大事件です。

各々はまだ日本国というアイデンティティではなく、藩がすべてである生き方がすべてであり、藩やお家、藩主や藩士個人の名誉を重んずる武士道において名誉を守るための大石内蔵助を筆頭とした長く苦しいエピソードが現代人の心を強く打ちます。

昨年、高輪泉岳寺へ早朝に参拝した際にはその透き通った朝の空気と静けさに大変感動を覚えると同時に、この場所に仇討ちの首をそなえ、全員で涙を流したのかととっても感慨深いおもいをしました。



年末になると民放やBSではさまざまな「忠臣蔵」が再放送され、この物語のどの点にポイントを置くか?で描き方が異なり、また様々な有名なエピソードもその解釈に微妙な違いがありますが、それでも松の廊下の刃傷事件に至る過程と、討ち入りのシーンは何度見ても見飽きることがありません。

さて、今日の吉祥寺さんの法要では読経とともに関係者の焼香がおこなわれ法要は滞りなく終わりました。また、懴法太鼓(せんぼうたいこ)と鐃祓(にょうはち)が読経の終わりに打ち鳴らされて古来の趣を一層高めてくれました。

ただ残念なことに、高額そうなカメラを首から下げたシニア層が懸命に墓標や有名な四十七士像をバシャバシャと撮影し、正直なところ邪魔!迷惑!
周りの見えないシニア層が多くて残念な気持ちになりました。

それにしても曹洞宗のお経のなかでも修証義や舎利礼文、般若心経はズズッと心に染みてきますね。