早いものでアシスト亭は今回で22回となりました。
この会の趣旨は、師匠さん方各位が落語ブームとなったことで噺数を増やすために
昔覚えられた噺や、最近覚えられた噺を本高座へかけられる前に予行演習されるとの趣旨で、
会場はアシストという喫茶店なので客数に限りがあることと、毎回ステキなむしやしない(おやつ)を出していただけて1500円というリーズナブルさに毎回ほぼ満席となります。
また前座には毎回初々しい噺家さんが登場されるのも楽しみの一つです。
さて、今回のアシスト亭は下記の通り。
林家染八 延陽伯
まだまだ初々しさが残る林家染八さん。
それでもサラブレッドの如く堂々とした延陽伯を演じられました。将来が楽しみな噺家さんです。
桂枝女太 二人癖
きっちりと仕上げておられた感のある二人癖!
「つまらん」「一杯飲める」の応酬がとても楽しかったです。
旭同南左衛門 大石順教尼物語(第2章) 太左衛門橋の逡巡~狐狸窟彦兵衛作
堀江6人斬り事件から3年が経過。芝居裏通りで松川屋の割烹女将となった大石よね。
さまざまなエピソードを軸にした第2章でした。
笑福亭仁嬌 らくだ
弥猛の熊五郎と紙屑屋の会話の対比が非常に面白く、命令される形で紙屑屋が「長屋の月番」「大家」「漬物屋」へ名代として行かされた後、
微妙な力関係が入れ替わってゆく会話の面白さも十分!また威勢の良い前半に対して、どうしても後半は尻つぼみになる話ために
途中で切り上げる場合が多いのですが、本来のお話のサゲまできっちりと演じられました。
1時間程度ネタですが若干短めになったものの笑福亭仁嬌さんのらくだを堪能いたしました。