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2010/02/21

◇2010 02/21 第524回 田辺寄席・如月席・昼席~新・じっくりたっぷりの会-笑福亭仁嬌の段~

『(開口0番)文太の前ばなし』無筆について
落語の中には文字の読み書きができない方が登場しますがこれは読めないことを笑っているのではなく、読めるふりをするところにおかしさがあます。で、関連する小話を4本。
お客様の反応を見ながらこれでもかーってくらいぐいぐいと押されてくる文太さんのセンスってすごいです。

一、色事根問       笑福亭呂竹(呂鶴門下)
呂竹さんってかっこいいんですよね。過去を見ますと2008/11/8あべの寄席 時うどん・2009/4/19田辺寄席 江戸荒物・2010/1/3 一心寺シアター 初天神と過去3席聞かせていただいており今回が4席目。淡々と駆け抜けたようなお話ぶりでした。そういえばそれぞれのネタのときも同じような感想を書いています。


二、元 犬       笑福亭仁嬌(仁鶴門下)
天満の天神さんの境内にいる白犬が人間になるお話ではじめて聴いたお話。
犬が人になったら・・・あぁ、きっとこんなんだろうなって笑っちゃう所作がイッパイでした。
三、524号笑呆亭/「南京屋裁き」から 桂 文太 (五代目文枝門下)

徳三郎のひ弱で力の無い元若旦那が、おもたい南京を売る、その掛け声。川の堤から見た新町の風景のやりとりが脳裏にのこっています。売り声を何度も練習する合間に回想するそのせつなさがどことなくとぼけていて面白かったです。


四、代 書        笑福亭純瓶(鶴瓶門下)
今日のご出演者は笑福亭ばかりとのこと。たしかにそのとおり。それぞれの師匠さんは仁鶴さん、鶴瓶さん、呂鶴さんということでご兄弟弟子さん。ご自身はその大師匠である松鶴さんから入門2日目にお名前をいただいたというエピソードネタを披露。それがなんと四瓶ww しかも鶴瓶13番目のお弟子ということでキリストさん門下で言えば云々で大爆笑。これでぐっと身近に感じました。有名なクリーニング屋さんの話しもww。さて、代書は昨年から、春団治さんで数回、また故枝雀さんバージョンも何度も見てきたネタ。そして今回の笑福亭純瓶さんのバージョンはこれまた口調を変えて世界観を出されていました。粗々なところはあるもののむっちゃ大爆笑。
五、万国島巡り         笑福亭仁嬌(仁鶴門下)
手元に笑福亭仁鶴さんのCDがありおもわず聞き返しました。お弟子さんってやっぱ師匠に似てこられるのでしょう、あの独特の抑揚の話し方や左右の振り等、仁嬌さんって似ておられます。お話の内容は18禁な箇所が何度かでてきますがいやらしくなくうまくスルーされ安心しました。