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2011/01/30

2011 1/30 第58回 めふ乃寄席 ~昼席~

今年第1回目のめふ乃寄席。
はじめてこの会に参加させていただいてからちょうど丸年が経過しました。





毎年この1月のめふ乃寄席ではご出演者さんみなさんで、お客様が入場される際、
錣太鼓を演奏していただけます。すっごい風情があっていい感じです。

桂小鯛:強情灸

前の桂 とま都さん。昨年の8月に襲名され小鯛となる。2007年のご入門なので5年目の噺家さん。
たしか2009年の秋に田辺寄席でご出演された際は「つる」。その時の感想もまさに下記のとおり。
所作も口調もはきはきとした好感度の高い方^^
つるのようなご年配の方がでるお話よりも、威勢の良い兄ちゃん風の方のでる話しの方が
ご本人の印象から感情移入しやすいのかもしれませんねー。

林家染左:うんつく酒

ご本人からも、滅多に聴けない話をするとの事。古典ファンな私はむしろ嬉しい。。
このうんつく酒も初めて聴いたお話。

たしかに三井財閥の先祖は伊勢の商人。
今日の話しでは松坂に呉服屋を開いたが実際は酒屋と質屋らしい。
話しでは田舎の造り酒屋が舞台なのでひっかけてあるのかも知れないです。

Wikiに記述があってびっくり!
~以下転載(Wiki)~
『うんつく酒』(うんつくざけ)は上方落語の演目の一つ。
原話は、安永5年(1776年)に出版された笑話本・「鳥の町」の一遍である『金物見世』。道中噺『伊勢参宮神乃賑』の一編。主な演者として、橘ノ円都、6代目笑福亭松鶴等がいる。

由緒ある話しなんですねー。これって「うんつく」=「どアホ、間抜け」が結びついていたらもっと面白いのかな?


林家竹丸:ハンカチ

たしか昨年テレビで聞いたぞ?と思い出して調べてみたらやっぱりそうでした。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200912/19/ente226378.html

下記引用)
上方落語協会が公募していた「第2回上方落語台本大賞」の入選作が18日、大阪市内で発表され、お笑いコンビ「2丁拳銃」の小堀裕之(35)が優秀賞(賞金10万円)を受賞した。
 作品のタイトルは「ハンカチ」で、夫婦愛を描いた人情噺(ばなし)。小堀は所属の吉本興業を通じ「栄えある賞をいただき、ありがとうございます。ただただ落語が好きで、まだまだ勉強中ですが、今後も落語をつくることに精進していきます」と喜びを語った。

冒頭の会話の所等なんとなく違和感があるけどついだれもが自分に置き換えてしまえるようなお話。
たくさんの方が演じられるときっとこなれてきてもっと磨かれたお話になるんでしょうね。


桂阿か枝:宿屋敵

わたしの大好きなネタでメジャーなところではNHKの「ちりとてちん」のスピンオフドラマとしても使用されました。
って情報が小さいww
今回の宿屋敵も、大坂日本橋が宿屋町で賑やかな若者三人がちゃんと脳裏に再生できました。
とくに井八が三人を逃げ出さないように縛り上げ、それでいて睡眠不足で朝まで見張っていたその様子が感じ取れました。

さてこの宿屋敵には何度もでてくるフレーズがありいっつも口から出てしまいます。

巡礼が御詠歌をよむやら、六部が念仏を・・・駆け落ち者がいちゃいちゃ・・相撲取りが歯軋り・・・。

せっかくなので落語の中にもよく登場してくる<六十六部>ですが今日も2回出てきたので自分の防忘のために記載します。
 うんつく酒;六十六部に・・
 宿屋敵:六部が念仏を唱えるやら・・

昨年秋の第47回四天王寺秋季大学の1日目に北川央さん(大阪城天守閣研究副主幹)が話された講演の中でなかで話されていたのを思い出しました。

http://sweet-mikan.blogspot.com/2010/10/2010102-471.html

引用)
巡礼はアマチュアであるが中にはプロフェッショナルな巡礼が存在する。様々な事情で巡る事ができない人々の替わりに三十三度行者は笈を背負って巡礼を行う。
中には三十三箇所を1年に3回×11年続けることでその供養等が四天王寺にも見られこれを三十三度行という。河南町の仏眼寺からこの笈が4つみつかっており、住吉で5つ見つかった。実際には昭和30年まではおこなわれていたそう。
さらに上をいく行もあり、六十六部廻国巡礼がありこれは日本最大の巡礼で、写経した法華教を各国々の霊場に一部づつ納める行となる。その文献には四天王寺もリストアップされている。

この講演の際にいただきましたレジメには笈の写真や実際の巡礼さんのお写真がありましたのでいっつもその姿を思い出してしまいます。

さて、終演後に行われた抽選会ではまたしても商品をGETした母でした。
まぢ嬉しそう。たぶん家宝にするのだろう。