2018年9月1日(土)より連続7回で放映されました〔不惑のスクラム〕をようやく全部鑑賞しました。
とてテンポがよいお話の中にいろんなエッセンスが詰まっていました。
通勤電車の中で痴漢冤罪をかけられたことから不可抗力で人が亡くなってしまったことに対する罪悪感と自らが断ち切った家族との絆。
ついに死を選んだ矢先に足元に転がってきたラグビーボール。色んな縁で昔やっていたラグビーを再開する事になった主人公。
ラグビーは体格が良くてパワーのある選手だけでは成り立たないスポーツで色んな個性に多様性のある選手が必要なスポーツです。
そして『老いてなおヤンチャであれ!』を主軸としたラグビーチーム『ヤンチャーズ』のポリシーには本当に共感できるし、とっても羨ましく感じました。
もちろん仲間の共感や軋轢がイキイキと描かれ、様々な人間模様を紡いでゆく大変よいドラマでした。
数年前に『死に至るノーサイド』という本を読んだことをふと思い出しました。
在豪日系人の井出選手は念願のワラビーズの選手となり、念願のオールブラックスとの大会の為に英国に向かう途中で第二次世界大戦が勃発。
「日本人なのかオーストラリア人なのか?」という葛藤を経て豪兵として徴用し戦う事を決意。
ところが日本軍の捕虜となり過酷な強制労働の日々。
ある日、日本へ移送される途中のフィリピン沖でアメリカ潜水艦の魚雷攻撃を受けて
沈没。
彼は海に放り出された。誰もが我先に救命ボートに乗り込もうとする中で、ブロウは救命ボートに乗る事を、仲間に譲って死んだと言われています。
この書籍ではそんな井出選手(ブロウ イデ ※頬っぺたを膨らませる癖があったためにブロウというあだ名がついたそう。)の足跡を追った書籍でした。
No side とOne for all all for one。
どちらもラグビーの精神の根幹を成す考え方ですが、本当にみんながこの考え方を持つことが出来たら
思いやりのある社会が築けるのに。
それと、人格形成期に、こんな素晴らしいスポーツに出会えた人がうらやましいって思っちゃいました。
またそろそろ花園ラグビー場へいこうかな。。