お盆の儀式・・これは宗派や家庭の様式によって様々だとおもいますが、大まかにはご自身のご先祖様がご自宅に帰ってこられる為のお迎えと、そしてお帰りいただくための作法でしょう。
さて、私の家は浄土宗なのですが、なぜか法事・法要は曹洞宗で行われます。
これは亡くなった祖母と、曹洞宗の尼僧さんがはるか昔からのご友人であったことに起因します。
そして、その祖母が亡くなった際に、式場が手配くださった浄土宗のお坊さんとの事情により、
曹洞宗として式を行いました。
それ以来ずっと我が家に来てくださるのは、祖母のご友人である尼僧さん。すでに庵主さんと
なり体格は小柄な方だけど風格や威厳に加え80才前後とはおもえないくらいの肌の艶や声の張りは毎年、驚いています。
さて、我が家では毎年8月の第1日曜にお盆の法要を行う事になっているため、近づいてくるとその準備に大忙しです。
前日には、果物(メロン、スイカ、桃、林檎、オレンジ等)を7品、お野菜(かぼちゃ、ピーマン、トウモロコシ、ナス等)を7品、
乾物(湯葉、海苔、椎茸、干瓢等)を7品、そして祖父母や叔父さん、父が生前に好きであったものを買い集めてご仏前にお供えします。
そして当日には2膳分を小さな5つの器へご飯やお汁とおかずを盛り付けお供えし、お仏壇の前に経机や木魚等を準備して庵主さんをお迎えに参ります、そして無事法要が終わると次の場所までお送りさせていただき、ようやく我が家の法要の第一段階は終わります。
そして13日にはお迎え日を焚いてお迎えをし自宅に帰ってきていただき、15日には施餓鬼法要の為、お弁当をこしらえて法楽時さんへ参拝し、これで忙しいお盆の行事は終りとなります。
さて読経では「摩訶般若波羅蜜多心経」「四弘誓願文」に「舎利礼文」と・・そして名前がわからなくて調べてみると「大悲咒」だとわかりました。数年前に映画公開された「道元」に感動し、永平寺へ参拝した際に瓦の寄進をさせていただいた際に頂戴したお経の本に載っていた「修証義」・・これは忌年お時に詠んでくださいます、すごく凛として背筋が伸びる思いがします。
最近、YOUTUBEに「舎利礼文」や「摩訶般若波羅蜜多心経」がUPされていることを知りました。
初音ミク(合成音源)を使いDTMの作品として取り上げる題材として面白いからでしょう。
特に感心したのはこれ。機会がありましたら是非ご覧ください。
■舎利礼文
■ゴスペル風 般若心経 つのだ☆ひろ
けしてふざけた内容ではなく、若者がお経へ関心を持つ為のほんの些細な入り口として捉えてみれば、これらの動画ってありがたいことでしょう。