田辺のお不動さんとして古くから親しまれているお寺で
大施餓鬼法要で有名。毎年お盆に参拝しているものの
普段にお参りしたことがありませんでした。昨年2008/7/19に境内をゆっくり散策させていただいたところ
境内に《水位測定標柱》なる石柱がありなぜこの場所に??と
不思議に感じていました。
見た感じでは、昭和57年の増水で大和川の堤防が決壊、多数浸水した以前のものの様子。。
たしか大和川の流れが現在の位置になったのは1704年。おそらく江戸末期以降と思われます。
大阪の灌漑用水を飛躍的に発展させた大阪狭山池から
運ばれた水は様々なため池に蓄積され、この法楽寺の付近にある
代表的な池の様子も様変わり。先日みた某資料館の地図(上)では
桃が池と長池がほとんど一体化。
この時代では支流に大和川の流れが加わり地盤の低いこの地に
氾濫をもたらすことは珍しいことではなかったのかもしれません。
そしてS18の地図(中)では現在の様子を呈しているものの
現在は大半が埋め立てられています。
長池は話題のシャープの本社があるところで、桃が池は
田辺寄席が開催される場所です。