フランス風懐石料理中華風・・・寺社仏閣が大好きです。 大阪市内に居ますが九度山と信州上田が心の故郷です♪尊敬する人は真田昌幸さんと幸村さん親子・吉田松陰先生、金子みすゞさん、大石順教尼さん。日本美術なら富岡鉄斎さんに横山大観さんに村上松園さん。そして大好物は甘々なみ・か・ん♪ ・・ようは何でもアリなのです
2011/09/10
2011 9/10 【さよなら原発】 小出裕章先生 講演会
2011 9/10 【さよなら原発】 小出裕章先生 講演会
主催 さよなら原発実行委員会
共催 市民社会フォーラム
大阪クレオ中央にて講演会開催。会場は150人!立ち見がでたくらいの入りでした。
今回のレジュメを参考に、当日小出先生の話された内容を元に私の解釈を文章に起こしています。
なので、小出先生の話された内容と異なる部分が多々存在しますのでご注意ください。
原子力発電所も火力発電所も、ジェームス・ワットに発明された蒸気機関を元に水蒸気によりタービンを回転させ発電しています。
その原子力発電所は100万kwを基本として1基が1年間に燃やすウランの量はおよそ1トン。(生成する核分裂生成物の重量)ちなみに広島を襲った原爆のウランの量はわずか800g。そんな莫大な危険物を生み出す原子力発電所が日本に54基ある。
さて、日本は元々巨大地震に襲われてきた歴史があり、元暦2年(1185年)の地震は特に大規模でした。そんな歴史を顧みずに原子力発電所を建造することは正しいことなのでしょうか?
あの記憶に新しい阪神淡路大震災の直前に、「防災科学研究所理事長」は下記のようなことを言っています。
「~様々な海外の学者から日本の建築は大丈夫なのか?という質問を受ける。あれくらいの地震では日本の建築はびくともしません。というのが我々の答えである。なんといっても最大の理由は地震や震災に対する知識レベルの高さである」
・・・その直後に阪神淡路大震災が起こっている。
世界レベルでみて地震の起こる場所は特定されており、それは環太平洋地域と中国から地中海を抜けるライン。
したがってアメリカの原子力発電所は西海岸にはほとんど無く、大半は東海岸にある。またヨーロッパは地盤が安定しており地震は非常にまれです。その反面、日本は、おもいっきり地震の多発地帯にあり、その上に原発が存在します。
そんな日本に原発を導入するために日本に原発を導入した原子力推進派は「原発は都会にはつくらないことにした」。
原子炉立地審査指針は下記の通り。
1.原子炉のからある距離は非居住地域であること
2.非居住地域の外側は低人口地であること。
3.原子炉敷地は人口密集地からある距離だけはなれていること。
そしてその指針により、東京電力は自分の供給範囲より原発を追い出した構図ができてしまった。もちろん関西電力も同様。
原子力は絶対に安全で、クリーン・・・という触れ込みで拡大を図る。。。
そしてついに1999年9月のJOC臨界事故がおこる。
そこで原子力推進派が取った対策は・・・。
原発は機械であり時には事故を起こす。
原発を動かすのは人間であ、人間も誤りを犯す。
どんなに願ったところで破局的な事故の可能性は消えることはないのだから
それらの事故は「想定不能」と烙印を押して無視することにした。
2000年度の原子力安全白書では、原子力は安全であると言い続けていたことを反故にし、過剰な信頼感、安全実績に対する過信、そしてなんと『絶対的安全への願望』だと言うまでになってしまいました。
そして今回の2011年3月11日に福島第1原発事故がおこる。
この事故では1,3,4号機の原子炉建屋が吹き飛んでしまったことは記憶に新しい。
沸騰水型原子炉(BRW)の構造説明によりに、わずか1/3程度しか発電につかわれておらず、残りの2/3は海に放出し海を暖めるに過ぎない。しかも核分裂による発熱以外にも、崩壊熱という制御出来ない熱が出続けている。これは原子炉を停止して72時間が経っていても、1分間に140リッターの水を蒸発させてしまうだけの熱量をもっている。この崩壊熱が建屋を吹き飛ばした原因と考えられる。
当然、今回の事故では電気系統が壊れ、水を巡回させるポンプが停止したことで、温度が上昇し爆発したのだから管理制御を行う場所は暗闇。被爆を防ぐ意味から外気も入らず、窓の無い部屋で必死で作業をいまでも行っています。
当然、爆発により多くの放射能が放出されていますが実は政府はSPEEDIIという計算プログラムで放射能の流れを掴んでいたと考えられますが、その内容はまったく公開されず、同心円上的に避難をさせてしまったために多数の方々が甲状腺被曝量は500mSvを越えたがよう素剤の投与はされなかった。
第一次産業に従事される方々はなすすべもなく、家畜が餓死するか・・もしくはその鎖を解くしかなかった。
通常、放射能に従事する方は、放射能管理区域に立ち入った場合は、その衣服や身体に放射能がついていないかの厳しい検査を受けてからでないとエリア外に出ることが出来ない。
福島県の東半分を中心にして、宮城県南部、北部、さらに茨城県、栃木県北部などを放射線管理区域にしなければならないほどの汚染を受けた。これをチェルノブイリ事故の非難基準を適用すれば、琵琶湖の2倍、日本の法令を厳密に適用すれば福島県全域に匹敵する地域を放棄しなければならない状態である。
日本は法治国家のはず。
日本は一般人は年間1ミリシーベルト以上の被曝をさせてはならないという法律がある。
放射線管理区域から1㎡あたり4万ベクレルを超えて放射能で汚れたものを管理区域外から持ち出してはならないという法律もある。
福島原発事故を引き起こした最大の犯罪者は政府であり、その政府はこの事故がおきたらすぐにこの法律を反故にしてしまった。
炉心は1cm×1cmのサイコロ状に焼き固めジルコニアの鞘に400個を詰めている状態だが現在、大半は圧力容器内で溶け落ちておりしかも、その底までも溶融体として溶け続けている。
地下水に到達してしまうと、さらに汚染が広がる状況となっている。
放射線癌死の年齢依存性をみると、子供には影響力が高いこことがわかる。
子供達には原子力を許してきたという責任は無く、若いDNAは放射能に敏感に反応する。
私達、大人はなんとしても子供達を被曝させてはいけない。
それなら被曝による健康被害を選ぶのか、避難により生活の崩壊を選ぶのかという選択に行き着いてしまう。
長年の原子力の安全性神話はでたらめであり政府の情報操作である。
汚れてしまった大地は・・・返ってこないのか・・・。
東京電力が倒産するだけではなく、日本も危機に直面していることに気付くべき。
元々、石油資源は枯渇するといい続けられててきたために悲惨な戦争がおこったが、いまだに石油は枯渇していない。科学的に立証されていない埋蔵量のデマに振り回されたために戦争が起こってしまっている。
石油資源はまだまだ埋蔵されており、天然ガスはもちろん石炭も豊富に存在することは確認されている。企業であるかぎり採算を考えるのは当然だが、日本の電力会社が原発推進を進める理由は『電気事業法が利潤を決めているから』である。原発は建設コストが高く、建設期間も長い。核燃料を備蓄するばそれも資産となり、研究開発などの特定投資も巨額だがそれら全てが利潤を膨れ上がらせている。
原発依存から簡単に抜け出せる!
火力発電所の能力を引き出せば、原発は不要!
この夏に執拗に叫ばれた節電も本当に必要であったのかどうか。。
戦争目的で核開発を推進してきた技術を原発に転化すること。言い換えればいつでも核兵器をつくることができる技術である。
アメリカの言いなりで原発を建設、そしてその度に莫大な利益を生み出す既得権益があるために、廃止を言い出せない役人を筆頭に様々な企業が群がる
研究を推進するために御用学者が増え、国民を洗脳にかかる・・そんな結果、今回の事故がおこっても、まだ眼が覚めない。
私達が、今、出来ることは。原発はいらない!とはっきり言葉にすることです。
<原発はトイレの無いマンション>
生み出された廃棄物処理をすることもできず私達の未来に負の遺産を継承してしまう。
<原発は、海暖め装置>
大半の熱は利用されずに、回りの海水温度を上昇させてしまい、大きく生態系を崩壊させてしまう。
地球温暖化の見地から、火力発電は進めるべきではないという意見に対し、Co2が地球温暖化を進めている原因なのか?疑問であり
そもそも、地球は温暖化~冷温化を繰り返している。原発は、発電時にはCo2は出さないだけで、建設や原料の調達を含めればクリーンエネルギーでは無い。
さて、私はMBSの種まきジャーナルで小出先生のお話を聞いており、なんと私のような素人にでもわかりやすくお話してくださる方なんだと感じ、その話されるショッキングな内容に驚いていました。
そして今回初めて講演会に参加させていただくことができ様々な事実を知ることが出来ました。
このBLOGに五月雨的に書き、読まれる方には伝わりにくい文章で申し訳ないのですがぜひ、小出裕章先生の著書をお読みください。
ぜひ、小出先生の講演会に参加ください。そして本当に原発はもういらない!と声に出してみんなで言いましょう!