まだまだ体調が芳しくない中での2か月ぶりの落語&講談となりました。
それでもおもいっきり気晴らしになり、多少の無理をしても参加してよかったって思っています。
三国アシスト寄席も今回で23回目となり、本年最後の開演となりました。
秋晴れのせいか若干空席がありましたがそれでも、熱気のある会になりました。
旭堂南斗さん「有馬御難」
笑福亭仁嬌さん「まめだ」
桂枝女太さん「天災」
旭堂南左衛門さん「真柄のお秀」
「まめだ」は<特選!!米朝落語全集 第十四集> で何度も聴いた大好きなお噺。
私的にはこのお噺は落語ではなく、大阪ミナミの民話のようにおもえるようなすごく「しっとり」とした内容です。
悪戯子狸(まめだ)と大部屋役者の息子と膏薬売りの母が織りなす内容で、ふとしたことから、
傷を負った子狸が陰気な少年に化けて膏薬を買いにくるけれどその使い方がわからずに
ついに三津寺さんの境内で絶命。
その噂を聞いてすぐにお寺へ駆け付けた大部屋役者の息子と母とそして和尚さんの会話が
聞かせどころでホロっとさせるヤマ場のシーン。情感たっぷりな観の中に
さやさやと秋風にのって落ち葉がお線香を供えたばかりの菩提の前に集まってくる・・。
上方落語にはめずらしい秋のお噺でした。