はじめての「天満講談席」へ参加。
事情があり相当早くから会場へ到着したおかげで会場の設営段階から拝見させていただく機会を得ました。旭堂南左衛門ご一門の皆様が次々に17時に参集され会場の設営をテキパキと進めていかれる姿を目の当たりにしてなんだか感動です。
開演時間となり続々とお客様がお見えになられ30人以上!満席となりました。
定刻となりいよいよ 第288回天満講談席がはじまりました。
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○左楽 『黄門と農業』
○南斗 『曽呂利新左衛門』
○南舟 『名画の力』
○南鷹 『津波てんでんこ』
○南左衛門『頼朝の夜這い』
※口上あり
○南龍 『裸の角左衛門』
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『黄門と農業』を読まれた旭堂左楽さんはとっても表情が豊かで、私の脳裏に田んぼ仕事をしている黄門さんの風景をが描かれました。これからが本当に楽しみな左楽さんです。
私が講談にはまったのは2008年ですからちょうど旭堂南斗さんや旭堂南舟さんがご入門された頃、久しぶりの旭堂南斗さんの講談は太閤秀吉に御伽衆として仕えたといわれる『曽呂利新左衛門』、また旭堂南舟さんは丸山応挙の名画「幽霊」を題材にした『名画の力』。お二方の講談は4年ぶりになるかとおもいますが、見事に私をそれぞれの世界に引っ張り込んでくださいました。
旭堂南鷹さんは、「2011年1月に噴火した新燃岳被災により都城市の観光大使のご縁によるチャリティーに精を出されていた」「3・11の東日本大震災での活動」のエピソードから創作講談『津波てんでんこ』を読まれました。 どうも最近涙脆くなったのか、後半はなんども涙をぬぐうことになりました。
さて、旭堂南左衛門さんの『頼朝の夜這い』は、はじめて聞く講談で、ご本人も「珍しい講談」であるとの事。源頼朝が伊豆へ流されたエピソードからはじまり北条政子、時子を加えたおもわず笑ってしまう講談でした。
さて10分程度の中入りを挟み「口上」です。
下手(しもて)から〔南鷹さん〕〔南龍さん〕〔南左衛門さん〕がはかま姿で舞台上へ勢ぞろい。進行役の南鷹さんが口火を切られそのまさかの口上にいきなり会場は大爆笑!
また、見事なツッコミ役&主役の南龍さんとのやりとりでさらに会場は爆笑の渦へ。
南左衛門さんからは、南青さんとされたときの思いを語られおもわず聞き入るシーンもありました。
はやく大阪の一等地に講釈小屋ができる事を楽しみにしています。
さていよいよ〔旭堂南龍旭堂さん〕です。
江戸時代の大名火消しのお話。大名の松平出羽守がイナセで粋な若者を集めて火消しを組織していたそうですがあらたにスカウトされてきた角左衛門。見事な「羅生門、渡辺綱の入れほくろ」(刺青)の青年が纏持ちとなったがある事件で打ち首に・・。
緩急を巧みに使い分け、また会話の江戸弁のなかに時折くすぐり程度で入る大阪弁がとても心地よい講談でした。
ということで18:30から始まった講談もすでに21時前。今日は合計6本の講談を堪能しました。本当にお疲れ様でございました。