フランス風懐石料理中華風・・・お寺や神社が大好きです。 大阪市内に居ますが九度山と信州上田が心の故郷です。尊敬する人は真田昌幸さんと幸村さん親子・吉田松陰先生、金子みすゞさん、大石順教尼さん。日本美術なら富岡鉄斎さんに横山大観さんに村上松園さん。そして大好物は甘々なみ・か・ん ・・ようは何でもアリなのです
2009/11/16
◇2009/11/16 最近の<ありがとうございました>
私のイメージではきっと、上司が朝礼をし、その前にずらっと部下が勢ぞろい。
「おはようございます!」や「社訓」なんかを唱和したりして。
で・・元気がない=声が小さい・・とか笑顔の練習なんかをしたりしてるみたい。
おそらく、正解ではないかもしれませんが、そうハズレでもないと思います。
さて普段は歴史や落語のことばかりをかいている私が何故こんなことを書いたのか・・ それは、先日すごい違和感を感じたからなのです。
毎週火曜日はDVDレンタルが100円引きというお店があることを聞きつけたのでさっそくいってみました。店内はお客さまが沢山おられる混雑状態で、店内のBGMや接客の声、お客さま同士のたのしそうな会話となかなか活気のあるお店です。
このレンタルDVDショップは、店頭にならんであるレンタル用のDVDを自由にチョイスして受付カウンターで清算するシステムなので、店舗の主要な業務は
カウンターでの接客以外に、返却されたDCDをいちはやく店頭に戻す作業が大変重要となります。
広い店内を忙しそうに返却されたDVDを抱えてもとの位置に戻す従業員。
離れたカウンターではレンタル手続きが終わりお店を後にするお客さま。
「ありがとうございました」「ありがとーございました・・」店内にこだまする従業員の一斉の掛け声。
もちろん入店した際の「いらっしゃいませー!」「いらっしゃいませー・・」の声も同様に一人が発生したら次々と声を出さなければならないルールなんでしょう。
日は変わり昼食のために入ったお店でも同じような出来事がありました。
お客様が入店するたびに、フロア担当が発声する「いらっしゃいませー」、そのたびに厨房やフロア担当がおなじように発声するお店。
機用に調理をしながらでも発生する調理担当さんやレジの手を止めてでも「いらっしゃいませ」という従業員。
某百貨店では毎朝6大用語を唱和しているそう。
「いらっしゃいませ」「かしこまりました」「恐れ入りますが」「少々お待ちくださいませ」「お待たせいたしました」「ありがとうございました、またどうぞお越しくださいませ」。
これらの言葉は1対1の接客をベースとしている前提の言葉であり、それぞれの言葉にはお客様への感謝の気持ちが込められています。
従ってこれらの言葉を発する時は目の前にお客様がいることを前提としているはず。
言い換えれば、目の前にいない場合、発声することは口先だけの言葉であり、そこに感謝の気持ちは存在しないのではないでしょうか?
沢山のDVDを抱えていたり、忙しくて手がいっぱいだったり・・またお客さまが見えない位置であっても言葉を発することは可能だけれど気持ちの無い言葉ほど邪魔なものはない。
お客様に感謝の言葉を伝えるはずの「ありがとうございました」が、言葉だけの社内ルールと化してしまうと、もうその店は最悪で煩いだけの店になってしまいます。
※写真~大阪太融寺にひっそりと笑顔で微笑む「田の神様」(たのかんさぁ)。淀君のお墓のすぐ横におられます^^
2009/11/15
◇2009/11/15 わが夫坂本龍馬 おりょう聞書き
わが夫坂本龍馬
一坂太郎先生著
坂本龍馬ってなぜこんなに有名になったか?いろんな事柄に尾ひれがついて神格化していくようです。この書籍では等身大の龍馬を知る事ができます。また要所にかかれている時代背景と合わせてすごいわかりやすくまとめられています。
◇2009/11/15 第5回笑好寄席
◇2009 11/16 第5回笑好寄席
柏原駅前アゼリア柏原
14時~16時30分
商工会、青年部主催の地域活性化のためのイベントでおよそ150の席がすべて埋まりました。雰囲気としては上方落語に触れておられないお客様層が多いご様子、そのためかネタはわかり易さやとっつき易さを考慮した充実の内容で値打ちあり!大満足の落語会となりました。
プログラムを拝見していきなりびっくり!どうやらトリと務められる笑福亭竹林さんがインフルエンザで代演さんが桂 坊枝さん!もちろん、笑福亭竹林さんも大好きですが実は桂 坊枝さんは先日別のイベントで拝聴したばかり。いつかじっくりと楽しみたいと考えていた矢先だったのでおもわす「ラッキー!」って
←竹林さん♪ごめんなさい。いつかじっくり落語をたのしませてくださいね♪
笑福亭 生寿 花色木綿
H19/2にご入門されたばかりの若々しさのある好青年♪
元気でハキハキした口調で、予想以上に上手。声量や滑舌もよく聞きやすい。
前座のプリンスと異名をとっておられるらしく、携帯の注意で、お客様の心をグッと引き付け、テンポの良い口調はとても聞きやすかった。すっごい楽しみな生寿さんです。
桂 まん我 のざらし
登場人物の様子が生き生きとしていて、色気や怖い話や脳天気な話の人物の書き分けが明確。
まん我さんはちょうど1年ほど前に田辺寄席で「寄合酒」を演じられ、そのときは無難なイメージがあったのですが、今回はみごとに大爆笑の会場となりました。
桂 文三 七度狐
この柏原ご出身とのこと。柏原商工会からのお知らせ竹林さんの事情説明をされ<七度狐>の世界へ!もちろんフルバージョン。
東の旅シリーズではわたしが一番大好きなネタで、もちろん独自のjクスグリがありーの、定番の場所での大笑い。
私がいちばん思い入れのあるお話で記憶の通りの台詞で進みました。
さすが文三さん、微妙な間や所作、表情で軽快な喜六清八の世界に全員を連れていってくださいました。
笑福亭純瓶 いらち俥
中入りが終わった後、お茶子さんが名前をめくり忘れたようで高座がはじまっても、「中入り」のまま!
しかしみごとに純瓶さんは笑いに変えてつかみはオーケー状態。
こんなことができることがキャリアや余裕なんでしょう。
話の方はわずかに割愛されましたが汗いっぱいのオーバーアクションで大熱演でした。
桂 坊枝 天王寺参り
竹林さんの代演。いきなり坊枝さんに依頼されたのではなく、米朝さん、春団治さんをはじめ上から順に声がかかり、なんと122番目に依頼されたとのこと(笑)、また10年後輩の今年の初夏につく枝さんが文三を襲名したが私は…と不条理をネタにする。
しかしながらその実力やタレント性は折り紙付き!
先般、毎日放送のラジオのイベントで一日限りの創作落語を披露され、その器用さに感心したばかり。
さて、今日のネタは「天王寺参り」。前回聞いた雀々さん版の私の笑いのツボだったクロの戒名はスルーされたものの独自のくすぐりをいれ楽しませてくださいました。
この「天王寺参り」はこの秋のお彼岸時期に桂 雀々さん、桂 雀喜さんのお二方のを聞かせていただきました。みなさんそれぞれ個性のある天王寺参りでした^^
2009/11/14
◇2009/11/14 しのぶ庵寄席
なんとハードなスケジュールでしたが余裕で到着しました。
桂 福丸 河豚鍋
マクラでは、落語の師弟関係に関するお話や次回以降、来年2月までのしのぶ庵寄席の宣伝をされました。
ちなみに2月は特別記念公演で福団治さんのご登場です^^
やはり福丸さんの魅力はテンポのいい話し方。素人のわたしが言うのもあつかましいのですが、福丸さんの高座を1年間を通して何度か
聞かせていただきましたがたしかに上手くなられたようにおもいます。次回も楽しみにしています。
桂 あさ吉 鹿政談
米朝さん宅の3階で暮らさてら住みこみ修行次代のお話。
実は今日の長距離移動の合間に米朝さんの受賞番組の録画を見ていましたがその中に武庫之荘ご自宅や内弟子3年間の映像があり
今日のあさ吉さんのお噺と妙にシンクロして納得しました。
また奇遇なことに、その次に見たDVDが昨年放映された「疾走!上方落語」で桂 かい枝さんの英語落語公演の様子。もちろんあさ吉さんも参加されていた矢先に今日のあさ吉さんのマクラが英語ネタだったのですごく楽しめました。もちろん英語じゃなくてもたのしかったですが、米朝一門の鹿政談でも演者さんによってその魅力は色々。たのしいひとときをすごさせていただきました。
さて余談ですが今日のしのぶ庵でいただいたお蕎麦と蕎麦湯はいつもよりまして格段においしく思えました。ふむ・・・なにが違っていたのか。。。。
2009/10/31
◇2009 10/31 金子みすヾこころの宇宙へ
・講演 矢崎節夫先生
・講演 佐治晴夫先生
・花束贈呈
11時30分頃に会場到着。すでにたくさんのみすヾ会の方々が忙しくされているご様子。
ロビーに掲示されている20年の歩みのパネルや、たくさんのみすヾさんの出版物を見て歩く。
定刻12:15開場の後、予定通りスライド上演。
◆矢崎節夫先生の講演に触れるのは今日で2回目。数年前に拝聴する機会があり、今でも当時のお話の内容を鮮明に覚えています。
現代の悪しき風潮では「私と貴方」という、自己本位的な主張が多い。あくまでも「あなたがいて私が存在する」、そんな哲学的な主張の中に立つことで、初めて自然に生かされている自分が存在します。
子供が生まれてはじめて両親は親となります。私たちのところに生まれてきてくれた子供は、自分たちの宝物であるという言葉や意思表示が無ければ、子供は自分の存在意義を見出すことが出来ません。みすヾさんの詩を引用していろんな言葉のもつ意味と言葉をかける大切さを話されました。
◆佐治晴夫先生は今回初めて。理学博士・鈴鹿短期大学長・元NASA客員研究員とのこと。
自分とは?男女の性差とは?そして人間への進化は体だけではなく内面的な心の進化を捉え、さらなるコミュニケーションの方法は不完全な要素をもつ言葉を媒体とするものではなく「音」であるとおうお話でした。また最近有名になられたピアニストの辻井伸行さんは、盲目という障害だけではなく大変なハンデをお持ちであるがその才能についてを話されました。途中、娘さんのピアノ演奏とリコーダとの演奏がりました。
◆花束贈呈で、今回はじめて金子みすヾさんのお嬢様でおられる、上村ふさえさんのお姿を拝見させていただきました。
金子みすヾさんが、自ら命を絶たれたキッカケともいえる、娘の感性をはぐくむ大切さを捉えたことで存じていましたが
今、目の前におられるふさえさんを通して金子みすヾさんを偲ぶことが出来ました。どうぞいつまでもお元気でいられることを願ってやみません。
今年、みすヾさんがご健在であれば106歳であるとのこと。
みすヾさんを見事、現代によみがえられた多くの皆さんのご活躍に頭が下がるおもいでした。
ありがとうございました。
◇2009 10/31 道の駅ふたかみパーク當麻
いつもこの寒い時期になると「こんにゃくを炊いたん」を頂きますが今日は初めて奥に有る食堂へ行く機会がありました。
実は田舎の料理にはあまりいい思い出が無くてさほど期待もしていなかったのですがところが久しぶりのHIT料理に出会いました。
手打ちのおうどんなのですがどこにでもあるような製麺所製ではなくおそらく自分達で作られたとおもうようないなかの麺。
小麦を殻ごと挽いているためか面の色は茶色で平麺。それも微妙に厚さが不均等なのがご愛嬌というか妙なノスタルジーさえ感じます。
甘めの醤油ベースにシメジ茸がトッピング。摩り下ろした土しょうがをかけていただくこのお味は素朴・純朴そしてシンプル。
もともとおうどんで高額なのは許せない私。おいしいかやくご飯に小鉢、お漬物がついて750円だからまぁ手ごろ。
併設されている販売所ではこの麺は販売されていないようで、このあとの予定の時間が迫っていたためお話を聞く事ができずにこの道の駅を後にしました。
いずれまた行くことになるとおもいますのでこの時は聞いてみたいと考えています。
2009/10/25
◇2009/10/25 第50回 めふ乃寄席
今日のめふ乃寄席は12年前の10/25に第1回を行いそして今日が50回の記念公演ということで桂春団治さん、桂雀松さんをゲストにお迎えし、大入り満員、会場はすごい熱気でした。
さて会場を待つ私たちの横を染左さんが駆け抜けて行かれます。そのあとを竹丸さん、阿か枝さんが楽屋口から飛び出し一目散にエレベーターへ。しばらくすると、桂春団治さんのご到着です。
落ち着き払い、ゆっくりと歩かれる春団治さん。そしてカジュアルな姿の雀松さんも、会場入り。
なんだかお姿を見られて得した気分でした。
桂阿か枝 動物園
ネタ下ろしをされて間もないのか、それともゲストさんが見られている影響なのか、なんとなく緊張されている様子が伝わってきます。紹介状のくだりやラストの対決シーンでなんとなく矛盾を感じる箇所がありましたがそれでも充分会場をあっためられました。トラの歩きかたも見せ場なんですがスッと流した感じですが無難に手堅く纏められた感じです。
林家竹丸 餅問答
マクラで、このめふ乃寄席が他の寄席に負けていない点を言われていました。もちろん改札を出てわっずか1分!もありますが
まじめーに考えてみるとこのめふ乃寄席の良さはなんといっても、生のはめものの良さ。
生ってだけじゃなくて、皆さんの修業の成果で、ご達者な方ばっかりなだけに臨場感たっぷりな落語がたのしめることだとおもいます。
さて、この餅問答は、江戸前では「こんにゃく問答」とされていて、数ヶ月前に楽珍さんで「こんにゃく問答」を楽しませていただいた記憶があり、今回のは主人公が借金の絡みで転がり込んできた先がこんにゃく屋。このこんにゃく家の主は元任侠の世界で・・云々に該当するくだりが弱いかな?って感じました。
それでも永平寺の僧が問答を仕掛けるシーンとその解釈のシーンが山場ですっかり噺の世界にのめりこんでいました。
桂雀松 上燗屋
自由に座の雰囲気を読んで笑いに変える雀松さん。マクラは気象予報士ネタ♪これが何度聞いても面白いです。さて上燗屋ではいわゆる「酔っ払い」が主人公ですがその口調が秀一♪しかも独特の色気ある奥さん役がなんと似合う事か。
「えぇ。わたしがぜーんぶ戴きました」で大爆笑♪
林家染左 やかん
抜群の安定感の染左さん落語。それでも大御所お二人の前での緊張がありありと伝わってきました。お魚の謎解きから身の回りシリーズにつながるとこはすごくキレイで違和感もなく、また講談部分はすごくお得意な様子♪
桂春団治 鋳掛屋
上品で、かつ大胆な話口に加え所作と、あたかも自分の回りに悪ガキが取り巻いているかの如く感じさせる視線を目の当たりにすることが出来ました。「おっさん、あんた細君ごわすか?」「おっさっさぁん」の独特な節回しは耳に残っています。先日は「代書屋」、そして今回は「鋳掛屋」を生で楽しませていただき感激です。
さて今回も納得の2時間半。すごく満足できましたww帰りに50回記念のてぬぐいを頂戴しました。
帰宅し手拭を空けてみると。これがまた楽しいデザイン! 染左さん、阿か枝さん、竹丸さんの演じてこられたネタをデザインされていました。写真は後日UPします♪
最後に50回!おめでとうございます。これからも楽しませていただきます(*^.^*)
2009/10/18
◇2009 10/18 田辺寄席 《新じっくりたっぷりの会―桂都丸の段》
《新じっくりたっぷりの会―桂都丸の段》
一、つ る 桂とま都(都丸門下)
二、鯛 桂 都丸(都丸一門)
三、〈贋作芝居噺〉瑠璃壺名誉早駆 桂 文太(五代目文枝門下)
<仲入り>
四、つぼ算 桂 米平(米朝門下)
五、質屋蔵 桂 都丸(都丸一門)
開演10分前からはじまる開口0番。イロハ順で今回は・・【ル】~ルリイロセンチコガネ。
先日朝のラジオでたまたま奈良の鹿の糞とこの虫の話を聴いたばっかりだったので聞き覚えがあった内容でしたが主題は
まぁ・・横道に反れまくりwwダンゴムシやら・・ハサミムシ・・・とか。。
震災のお話まで出てきて会場は大爆笑ww
桂とま都 つる
何年目の方なのかわかりませんが、若者噺家さんはみなさん元気でハキハキされていること。
もちろん とま都さんは滑舌も良く、メリハリのある口調は気持ちいいものです。でもどうしても年配の喋り方は研究の余地ありなのか難しいでしょうね。
声色ではなく、仕草や話し方のリズムや目線・・など難しいんだとおもいます。
桂 都丸 鯛
初めて聞いた奇想天外な話。目線の大半が、料理屋の生け簀にいる鯛同士の会話。いったいこんなんで、成り立つのか半信半疑ww
見事オチを付けてくださりました。
来年、都丸さんも鯛になられるそうでww楽しみにしています^^
桂文太 瑠璃壷名誉早駆
おもいっきり芝居話。瑠璃の壷を巡るお家騒動を目論む家来の興行芝居を見物する老女二人のやり取り。・・なので、芝居のストーリーはマクラで一通り話された後に始めから順を追ってゆく珍しい話運び。
瑠璃はラピスラズリ。きらきらした明るい青色、吉田城は豊橋にあった城。名馬春駒にのって輿入れの決まった姫からの献上の品を届けかえる途中、奪われてしまう芝居噺。文太さんの世界にいつしかその舞台を見ているそんな気がしました。
中入り~中庭で、おはぎをいただきました。おいしく頂戴いたしました。
桂米平 坪算
きっちりと笑いのポイントを押さえていて手堅い印象。米平さんは初めてお目にかかりました。大好きな楽珍さんに似ておられる風貌。
三人の布袋さんのくだりからきっちりと成り行きを話された自然な話はこび。ぜひ次回、またお聞きしたい噺家さんです。
このメジャーな話をきくたびに思うのですが、壷の容量を示す単位の「一荷入り、ニ荷入り」って皆さんわかっているのでしょうか?
商品価格が3円50銭。この辺りの表現になにか改良の余地がありそうな気がします。
桂都丸 蔵丁稚
40分以上の長話を表現豊かに話されました。特に三番蔵向の奥座敷の描写では、その情景が鮮やかに脳裏に浮かび上がりました。
手伝いの熊さんのほほえましい人間性もきっちり伝わり、来年の塩鯛襲名を踏まえた今後のご活躍が楽しみです。



