第515回 田辺寄席11月22日(日) 昼席 《新・じっくりたっぷりの会ー桂一蝶の段》
今年の春から第3土曜にお勉強会が入ったので土曜の昼席はいけなくなりました。
なので毎回日曜の昼席に参加させていただいています。
※ 開口0番(文太の前ばなし)「カ」の巻/「がたろ」
東西に走る本町通りと東横堀の交差するあたりから<本末の曲がり>をみることがでる。
商売根問いではガタロを釣ろうとする男がでてくる。また代書屋では男の商売は「ガタロ商を営む」でした。
遅くまで池や川で遊んでると「ガタロがでてくんで!」といわれたものでしたが、間違いなく最近の子供たちは聞いたことなぞない言葉でしょう。今日の文太さんのお話を聞いて一人そんなことを考えていました。
◇狸 賽 露の雅 (都門下)
最近ではもう珍しくないのかもしれません、女性の噺家さんで3年目になられるそう。
先日見たDVD「落語娘」や2年前の朝ドラ「ちりとてちん」でも散々話題になりましたが、違和感はどうしてもぬぐえません。
雅さん独自のくすぐりや、所作、目線などしっかり練習されてきたあとが感じられ「あぁ・・落語が大好きなんだー」って気持ちがしみじみと伝わってきました。
◇首提灯 桂 一蝶(二代目春蝶門下)
はじめてお目にかかる一蝶さん。すごく親しみやすいなんだか親戚にいそうな陽気な叔父さん風でした。
上燗屋のおはなしから、首提灯に・・。あれれ?こんな噺だっけと調べてみますと噺の前半部分が独立したのが上燗屋だそう。
◇515号笑呆亭/「藁人形」から 桂 文太 (五代目文枝門下)
どこかで聞いたことがあるタイトルとおもいましたが数週間前に「日本の話芸」で桂歌丸さんが演じられていたのを聞いたばかりでした。でも江戸前と上方は設定はほぼ同じだけれど、お熊姉さんと行念さんの感情の描き方が微妙に違うんですね。
◇町内の若い衆 桂 春雨(春団治門下)
桂春雨さんもはじめて拝見いたしました。たぶん忘れることは無いと思います。このお話も江戸前のネタのようす。
艶話なんでしょうけれど淡々とした口調が印象的でした。
◇高津の富 桂 一蝶(二代目春蝶門下)
色々な方のバージョンを聞いてきましたがやっぱり演者さんによって違うもので、意外な場所でクスッ!としたり、一蝶さん独特の笑所を仕掛けたり。たのしませてくださいました。