教科書に書かれない幕末史は今日の講座で丸3年。3年前の講座のときに、幕末とはいつからいつまでか・・を
定義されました。
「黒船来航から大日本帝国憲法発布まで」と言われたのを覚えています。そして今日の講座はいよいよ
「伊藤博文と大日本帝国憲法」となり、今日でこの教科書にかかれない幕末史はいよいよ最終回となります。
今回の講座の始まる前に、少し宣伝が入りました。
4月18日 大阪の秘仏を巡る旅
4月21日 天誅組激戦の道を辿る
6月16日 海舟と竜馬・砲台跡めぐり
そして何といっても4月22日に開催される一坂先生と旭堂南左衛門さんの講座&講談のイベントです。
絶対に見逃せない講座&講談です。このBLOGをご覧になられた方はぜひご検討ください。
また5月下旬には「大人の学び直しシリーズ」から「教科書で教わらなかった幕末維新」という書籍が
でるそうで、220Pで¥1300とのこと。これはこの3年間の集大成らしく絶対に見逃せません。
で、いよいよ今日の講義の開始です。
明治憲法発布に至る道のりをなんと、黒船来航から説明してくださいました。先生の手元には「教科書で
教わらなかった幕末維新」を執筆されたときの原稿でしょうか?
私も過去のノートを順に読み返しながらの前半でした。
まさに幕末はなにが正義かわからない時代でしたがポイントはやっぱ「天皇」のポジション。
勅の争奪戦が加熱し偽勅宣言があったり、閣議の決定を天皇が一言でひっくり返し西南戦争へつながったり・・
慶喜さんの閣僚入りのはずが陰謀でNGとなり戊辰戦争へつながったり。。。
元々は禁中並びに公家諸法度で政治活動を制限した徳川政権が痛烈なしっぺ返しを食らったのが幕末なのでしょう。
さて、維新の三傑が亡くなり表舞台についに伊藤博文が出てくる。
ポストがどんどん上がり、内務卿の伊藤と大蔵卿の大隈重信による憲法草案が始まる。大隈の密かな
根回しを痛烈に批判し激怒。イギリス流の議員内閣制に反対する。
それに対し、伊藤はプロイセン流の憲法を押す。
M14年に政変がおこる。
北海道の開拓、施設を民間に払い下げる時に汚職が起こり、これが当時の自由民権運動と絡まり大隈は
政府を追放される。
その混乱を整理すべく天皇は自ら国会の開設をM23と宣言。
伊藤は各国の憲法を調査するためにヨーロッパを巡ることになる。
M18年12月には内閣制度が発足。
今までの太政官制度では公家や皇族はトップにたてない。そこで貴族院ができ二院制となる。
M21年 数密院を設け、天皇の意見を諮問する機関とした。
そしてついにM22に大日本帝国憲法が、黒田清隆が総理大臣の時に発布となった。
さて今日の講座終了後はとても興味深い映画の上映会がありました。
タイトルは「風が燃えた」。1978年にTBS系で放映され3時間30分の前後編のドラマです。
内容は伊藤博文の生涯く内容でした。WIKIでは視聴率34%ですから驚異的!
その理由はなんといっても豪華キャストにあります。
三浦友和と山口百恵の主演だけでもすっごい魅力があります!もちろんそれだけではなくもう
考えられないくらいの豪華実力派のすばらしい演技に支えられていました。
韓国併合にはふれることなくハルビンで暗殺された伊藤の生涯はまさに幕末に蓄えた力が維新をへて
新政府設立、日本を船に見立て座礁させないための難しい舵取りをおこなった生涯でした。
一坂先生!3年間ありがとうございました。
私にとって知らないことばかり♪日本人なのに日本の歴史を知らないなんて・・。
また7月からの新企画を楽しみにしています。