ピース大阪国際平和センターへ行ってまいりました。
地元ではありますがなかなか行く機会が無く今回が初となります。
日本が戦争へと歩んだ道のりや取り巻く政界情勢の紹介、戦争の悲惨さや体験とその惨劇が
展示されておりました。
当家にも多少の情報があり過去にBLOGにまとめた経緯があります。
◆我が家の残る戦争の爪跡
さて展示物の中に気になるものがありました。
【御製謹解 大阪陸軍造兵廠】
これは森ノ宮にあった大阪砲兵工廠に勤務する方々が携帯していた冊子のようで
明治天皇の和歌が用いられております。
いまでも通じる心を見る事ができ、下記に転記をいたしました。
御製謹解 大阪陸軍造兵廠
誠
L 忠節
国を思う道にふたつはなかりけり
軍の場にたうもたたぬも
戦場にでて働くも、国内に居て働くのも、国を思う道に何のかわりもない。
めいめいが其の職分をなすことが、とりも直さず忠節となるのであるとの
御意と拝察し奉る
L 礼儀
小山田の畔のほそみち細けれど
ゆづりあひてぞしづは通へる
細い山田の畦道でもお互いにゆづりあへばこそ
農夫もとどこおりなく通れるのである。
人間社会は万事その如くお互いにゆづりあう心、
即ち礼儀を守ってこそ世の中のことは御意と拝察し奉る
L 武勇
いあかならむ事にあいてもたわまぬは
わがしきしまの大和だましひ
どんな苦しいことや難儀な事に出あってもくじける事無く
正義人道の為には自分をなげうってやりとげねばやまぬと言うのが
我がしきしまの大和魂(日本精神)である。
御意と拝察し奉る
L 信義
かざらむと思はざりせばなかなかに
うるはしからむ人の心は
飾ろうと思わなければ、却って人の心は美しい、であろうに、
飾る心の為に天流流露を害するのである。
人に封する場合も真心で応対すべきで、自分を良く見せようなどと考えるのは却ってよろしくないとの御意と拝察し奉る
L 質素
ことそぎし昔の手ぶりわするなよ
みのほどほどに家づくりして
我等の祖先が簡易な生活で満足して居た古代の風俗を忘れず、
身の程合に応じて日常の生活をなし、贅沢をさけ質素を守り、
家を斉へよとの御意と拝察し奉る
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御製(ぎょせい)謹解(きんかい)で良いのかな?
皇族の方がつくられた和歌等を謹んで解すという意味かとおもっています。
第二次世界大戦中の引用ではあるものの、和歌は現代でも通じる素晴らしい内容で
おもわず撮影をさせていただきました。
私も含め現代に生きる者の忘れかけている言葉ではないでしょうか。