あまりにも晴天過ぎるこの週末、外出する気にもならずクーラーの効いたリビングで先般レンタルしたDVD【河井継之助 駆け抜けた蒼龍】を鑑賞しました。
河合継之助氏のあまりにも卓越した世間を見通せる眼を表現するためか「めさらえや」という目に入ったゴミを紙縒りでさらえる事がきっかけで坂本竜馬氏と出会うあたりはなかなか面白く、けっして堅物ではなく酒も女も大好きで生かす学問を好むあたりを表現するいろんなエピソードを積み重ねて人物像を明確に浮き彫りにする事で感情移入する事ができました。
それにして小千谷談判での岩村精一郎氏の態度が無性に腹立たしい!中村獅童さんはまったく悪くないけれど実際もきっとあんな態度だったのでしょう。たしか中村獅童さんは、八重の桜の時には会津藩士佐川官兵衛役でこれまたぴったりだったけどそれ以上に役柄に入り込んだ演技でした・・それにしても腹が立つ。。
ちゃんと話を聞くことがでいていたならば北越戦争は回避できていたんじゃないでしょうか。岩村氏にはいろんなエピソードがあるようで若さゆえの血気盛んな青年だった岩村精一郎氏が相応しかったのか疑問がのこります。
【参照】2011 2/12 教科書に書かれない幕末史 長岡藩と河合継之助
新政府軍VS旧幕府軍という中でスイスの例を出して中立を目指すという立場で奥羽越列藩同盟の目指す会津藩、庄内藩赦免を達成しようとしたが残念ながら小千谷談判での結果をもって全面戦争へと広がってしまいます。
長岡城奪還作戦として行われた信濃川ともうひとつの天然の要害である八丁沖を渡るという作戦を決行します。底なし沼と恐れられる背丈以上の葦が生えた、まっくらな沼地を超えて長岡城に入るという作戦で死闘を繰り広げたらしい。
なんとか奪還成功したものの流れ弾が左足に被弾した河井継之助氏は会津へ抜けるための八十里峠を戸板に乗せられて超える途中で自虐的な詩を読む。
八十里 腰抜け武士の行く峠
河井継之助氏が前線を抜けたことでその後長岡藩は敗戦・・。長岡の城下が燃えてゆく。
また、この物語を回顧的に進めてゆく稲葉隼人(話中では土佐藩士)氏については実在なのかどうかわからないけれど、一緒に備中の山田方谷先生の元で勉学をした間柄。なにか救いの手を差し伸べることが出来なかったのでしょうか。
また、下記エントリーで書いている玉蟲左太夫さんも今回の戦犯として捕縛後切腹させられています。
2016 4/17 幕末の日本人が見たアメリカ~万延元年遣米使節の異文化理解~
それにしても戊辰戦争では薩長土肥閥ではなく本当に明治新政府入りするべき方が沢山亡くなっています、本当に残念なことです。
河井継之助~駆け抜けた蒼龍~ [DVD]