ご活躍の一坂先生情報ですが、4/13放映のNHK歴史ヒストリアにご出演されるらしいです。もちろん高杉晋作さんネタで、詳細は不明ですがエピソードを紹介されましたそう。
さっそく、著書の「高杉晋作 革命日記」を読み返しました。
晋作さんは日記を書かれていて、その中の1冊にが試撃行日譜というのがあります。属に言うええとこの子で鼻高々&自信満々な晋作さんが北関東、信州を旅した際の日記の中のエピソード。
栃木県壬生町で聖徳太子流師範の松本五郎兵衛氏と試合が出来ることになった晋作さん。まぁそんな田舎侍には負けるはずが無いと自信満々の柳生新陰流の使い手の晋作は、あってなく敗北しそのプライドがペコッと凹んだ・・そんなエピソードが流れるらしい。
さて、今日の講義の内容は前回の続き。
会津藩、庄内藩赦免を目的としてできた奥羽列藩同盟だが、肝心の新政府軍は代表仙台藩の謝罪をまったく受ける気がない。江戸の彰義隊騒動で上野寛永寺の住職をしていた北白川宮能久親王(輪王寺宮)は東北て避難してきている。いざとなったらこの輪王寺宮を担ぎ出して、南北朝の再来をも考えていたらしい。
さて、ここで気をつける点は、この奥羽列藩同盟は戦う為の同盟ではなく、あくまでも戦争を回避する為の同盟。そこに、新発田、村上、松村、三根山、長岡、黒川の各藩が加わり奥羽越列藩同盟へと拡大することになる。(ちなみにこの新発田は、赤穂浪士で有名な堀部安兵衛が生まれたところ。)
この奥羽越列藩同盟の共通認識はひとつ・・それは<長州に対する不信感>。
たしかに、京都を騒乱に巻き込み天皇から長州は朝敵であると烙印を押されたはずの長州がいつの間にか新政府軍として我々を攻撃しようとしている・・。たしかにこれはおかしいと思うのも当然。
会津を制圧する為のTOPは九条直孝。鎮撫総督の名称であったはずが征討総督への呼称変更され5/11には会津征討大総督が決定。
そしてその作戦はあの大村益次郎さんが担当した。その作戦の本意は『枝葉を絶って根幹を孤立させる作戦』そして、その作戦参謀は下記の二人。
薩摩の黒田了介(後の北海道開拓)、長州の山県狂介(後の軍閥の親分)が担当する。
閏4/12、新潟の高田に到着した官軍は信州藩と合流。この信州藩を率いたのは土佐の宿毛出身の岩村精一郎。この時若干23歳。
すべての軍を山道軍(岩村)と海道軍(山県、黒田)に分けそれぞれが会津に向かった進軍を開始した。
閏5/2には山道軍は小出島を制圧し小千谷へ。海道軍は鯨波海岸で桑名軍を撃退。ちゃくちゃくと進軍を行う。
さて、今日のこの舞台はここからはじめる。
閏5/2に、河合継之助がこの小千谷にやってきた。目的は嘆願書を渡すこと。
河合継之助は長岡藩の家老職で長岡藩は7万4千石。<常在戦場>を訓とした質実剛健な藩。
藩主は牧野忠訓(ただくに)。あの山本五十六さんのご出身地。
河合継之助は変わり者だが人望のあつかった方で、遊郭好きだったが藩命として遊郭よ博打を禁止し、武士の石高は100石に統一するという大改革を行っている。
遊郭大好きな継之助のことを揶揄した詩「かわいかわい(河井)と今朝まで思い 今は愛想もつきのすけ(継之助)」がのこっている。また、藩はフランス式の軍制を布いていてガトリング砲を保有していた。
さて、嘆願書を作成するに至る考えは下記の通り。
・会津や桑名と心中するつもりは無い。
・奥羽越列藩同盟を裏切ることは出来ない。
・この戦いは薩長の私戦。
すなわち、長岡藩は中立の立場を貫きたいとのこと。
この骨子をもって慈眼寺にて岩村精一郎と話し合うことになった。
ところが岩村は、その嘆願書を見ることもなくあっけなく却下!
長岡藩の態度をはっきりさせろ!はっきりしない藩は敵である!と、まぁ明快なこと。
宿に帰った河合は『この上は戦あるのみ・・・』と呟いたそう。
報告を受けた長岡藩は、打倒薩長で意見は統一された。
この時、藩士の小林虎三郎のみ大反対したらしい。
ちなみにこの小林虎三郎さんは、小泉純一郎さんが有名にした<米百表>の方。
<米百表>
北越戦争で敗れた長岡藩は、7万4000石から2万4000石に減知、領地は焦土と化し藩士たちは貧困状態となった。そのときに支藩三根山藩から百俵の米が贈られることになり、これで飢えも免れると喜んだ藩士を尻目に藩士の小林虎三郎は、すべて売却し学校設立の費用にすることを決定。「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」と諭した。
閏5/4には奥羽列藩同盟に加盟した長岡藩。1500人の兵隊が最新式の装備を持って官軍に戦いを挑むことになる。(北越戦争)
戦いの要所の榎峠を得るために進軍し見事獲得。この時、指揮官の岩村は酒を飲みながら談笑していたらしく、助けに来た山県に叱責されたらしい。
5/13には朝日山を目指す。この戦いで長州の時山直八氏(吉田松陰先生の弟子)が亡くなり、山県が詩を残している。
敵(あた)まもる砦の篝(かがり)かげふけて夏も身にしむ越の山風
官軍は作戦を変更し5/19に長岡城を攻めることとし、ついに運命の時が来た。
大手口で河合自らがガトリング砲を操作し、応戦したもののついに長岡城は落とされてしまい、河合は牧野父子を会津へ逃がすことになる。
5/22には長岡城の奪還計画を立て7/24には足場の悪い八丁沖を越えてなんと、奪還に成功した!この時の長岡軍の気迫は鬼気迫るものであった。
もう山県びっくり!妙見山へ敗走した官軍。
ところがこの戦いで河合継之助が負傷してしまう。実はこのときに外山虎太という河合継之助には師と仰ぐ方が従軍していた。河合は、この青年を『虎や・・虎や・・』と大層可愛がっていた。
河合の受けた傷は破傷風へ。ついに脚を切り落とす大手術をすれば助かる・・ということで戸板に乗せて会津へ向かうことに。
八十町 腰抜け武士の行く峠
自嘲ぎみの句を残して河合は亡くなってしまった。
実は河合は自分の死期が近いことを悟ると、虎に『これからの世界は武士ではなく商人・・』福沢諭吉への紹介状を書いて手渡したそう。
のちに外山修造。
日銀の初代理事となり、
次は朝日ビールを起こし
http://www.asahibeer.co.jp/area/03/15/nagaokajin/
阪神電車をおこした。
http://www.hanshin.co.jp/company/about/history01.html
ちなみに阪神タイガースの虎は、外山虎太からきているそう。
フランス風懐石料理中華風・・・お寺や神社が大好きです。 大阪市内に居ますが九度山と信州上田が心の故郷です。尊敬する人は真田昌幸さんと幸村さん親子・吉田松陰先生、金子みすゞさん、大石順教尼さん。日本美術なら富岡鉄斎さんに横山大観さんに村上松園さん。そして大好物は甘々なみ・か・ん ・・ようは何でもアリなのです
2011/02/09
2011 2/9 第10回 柳谷観音 泰聖寺
今日、たまたま前を通りかかりますと境内にキレイな石が引かれていました。
そういえば数日前から工事されていたようす。さっそくお参りさせていただきました。
柳谷観音・泰聖寺は宝暦5年(1755)証空哲山上人による創建にて以来、山城(京都長岡京市)柳谷観音大阪霊場として信を集め、境内に湧出する「金龍水」「銀龍水」は大阪七名水のみならず「眼病にご利益あり」との評判高く、また「明治天皇御用水」の栄を授かるに至り注目を集めました。また茶道の水としても名高く、茶人・風流人が心を寄せるほどであった。
のちに当山は太平洋戦争で戦火に遭い(S20/3/14)、堂宇全てを消失したが、戦後、柳谷観音「楊谷寺」より「十一面千手千眼観世音菩薩」を拝領し本尊として安置し奉り、柳谷観音大阪別院として再出発、信仰同乗として現在に至るとのこと。
※転記
著名な将棋名人の坂田三吉(明治3年 1870/7/1~昭和21年1946年7/23)堺に生まれ、お寺のすぐ近くの伶人町に住まわれていたらしく白内障を患ったさいにその眼病平癒のために、妻のコユウさんはお百度を踏ま全快を祈願された、また三吉氏は泰聖寺にある水で眼を清められたとのこと。
2011/02/05
2011 2/5 第5回 ゆうゆう亭 講談を聞く会
結崎駅からすぐちかくにあるゆうゆう会館。はじめて参加させていただきました。
昨年2月に第1回が開催されたとのことなのでちょうど丸1年が経過。
地元に密着した講談の会のようで、来られていたお客様はけっこうご年配の方が多いようです。
私的には多少遠方であっても駐車場があったら全然OK♪
早い目に到着したおかげで色々と付近を散策できるので楽しかったです。
旭堂南舟 木津勘助
木津の勘助さん繋がりを探す為に数年前に大阪のいろんな場所を調べ歩いた記憶があります。
大国町駅前の大国主神社に大きな勘助さんの像があるのをはじめ、お墓、この元のお話にでてくる鉄眼寺さん、勘助島、そして某神社の勘助さんの碑や米騒動や飢饉について興味をもったときがありました。大阪人が忘れてはならない偉人なんですけど残念ながら知名度が低くて残念なんです。
たしか第1回のアシスト寄席の際にも南舟さんが取り上げられたと記憶しています。それから1年以上が経ち、今回再び南舟さんで拝聴させていただきました。
まちがいなく、南舟さん!上手になっておられます^^いわゆるつかみのマクラはさておき、本題に入った際の所作や視線がうーんと自然になっておられて、私もスッと世界に入ることが出来ました。
黄昏亭さくら 水戸黄門漫遊記・牛盗人
水戸黄門が諸国を漫遊され、奈良に来られた際のお話。
大和国郡山藩の初代藩主の柳沢吉里の家来の寺坂さぶんじ(まちがってるかも・・)が開いたお裁きをご老公さんが傍聴するお話。
昨年2月に第1回が開催されたとのことなのでちょうど丸1年が経過。
地元に密着した講談の会のようで、来られていたお客様はけっこうご年配の方が多いようです。
私的には多少遠方であっても駐車場があったら全然OK♪
早い目に到着したおかげで色々と付近を散策できるので楽しかったです。
旭堂南舟 木津勘助
木津の勘助さん繋がりを探す為に数年前に大阪のいろんな場所を調べ歩いた記憶があります。
大国町駅前の大国主神社に大きな勘助さんの像があるのをはじめ、お墓、この元のお話にでてくる鉄眼寺さん、勘助島、そして某神社の勘助さんの碑や米騒動や飢饉について興味をもったときがありました。大阪人が忘れてはならない偉人なんですけど残念ながら知名度が低くて残念なんです。
たしか第1回のアシスト寄席の際にも南舟さんが取り上げられたと記憶しています。それから1年以上が経ち、今回再び南舟さんで拝聴させていただきました。
まちがいなく、南舟さん!上手になっておられます^^いわゆるつかみのマクラはさておき、本題に入った際の所作や視線がうーんと自然になっておられて、私もスッと世界に入ることが出来ました。
黄昏亭さくら 水戸黄門漫遊記・牛盗人
水戸黄門が諸国を漫遊され、奈良に来られた際のお話。
大和国郡山藩の初代藩主の柳沢吉里の家来の寺坂さぶんじ(まちがってるかも・・)が開いたお裁きをご老公さんが傍聴するお話。
てっきり、父の罪を娘が訴え出て、奉行所から娘が褒美をもらい、その褒美で祖父の法要をおこなうのかな?とおもいきや・・この娘の健気なこと。もうちょっとで涙が出るところでした。
さてこの<黄昏亭さくら>さん、前回の泰聖寺の講談会で体調不良で欠席された方とのこと。実際のお仕事は歌手で、川本佐江子さんというお名前でCDも出されているご様子。
やっぱ人前で話すことに慣れてらっしゃる感があるはず。声も上下も、視線もちゃんと出来上がっているのでさすが。
笑福亭仁嬌 池田の猪買い
笑福亭仁嬌 池田の猪買い
このゆうゆう亭ではいつも講談だけのようで、どうもナマの落語には慣れておられない様子だったのか軽く小話を数発!また久々にきく故松鶴さんの九官鳥ネタでしっかりと掴んだところで本題に入られました。
某動画共有サイトで、笑福亭仁鶴氏の池田の猪買いが掲載されておりますがまさに師弟関係の仁嬌さんのお話を聞きながら、ふと仁鶴氏のエッセンスをいたるところで感じました。
すごく丁寧にきっちりと仕上げられた感がたっぷりです。
旭堂南左衛門 寛永三馬術より愛宕山梅花折り取り
先日の泰聖寺で拝聴したお話と同じでした。
落語であればいろんな音源があり自分の知識を増やすことができますが上方の講談っておもいっきり情報がすくなく、先日もナンバのジュンク堂の3階で色々と調べていましたがあまりの情報の少なさに愕然としたことがあります。
なので同じ話を2回聞くとさらによく理解でき、旭堂南左衛門さんの芸の深さを感じました。
次回、ゆうゆう講談会もぜひ参加したいとおもいますが1つだけ難点が。。
会場のお席は長椅子で背もたれが無いのでどうしても壁側に座ってしまうか・・もしくはどっと疲れてしまう(^_^;)それでもこのご時世、これだけの施設のあることがありがたいのでしょう。ぜひ次回もよろしくお願いします。
2011/02/01
2011 2/1 ひろさちや さんのおかげ。
初めて、ひろさちやさんの書物を読んだのはいまから5年くらい前。
◆ひろさちやの般若心経88講 新潮文庫 平成6年6月1日 発行
ひろさちやの般若心経88講 (新潮文庫)
般若心経ってこんな意味をもってるんだー。それにしてもそれぞれのたとえ話がすごく身近な話題が多くてわかりやすくかかれてるなってビックリ。
そして、昨年秋に四天王寺秋季大学の売店で見つけたのが・・・
◆平成19年度 第44回 四天王寺秋季大学 布施のはなし。
たしか200円だったか坊内で販売されていたのを見つけて小躍りした。
「ひろさちやの般若心経88講」にも取り上げられているお話にまた出会うこととなりました。
そして昨年年末に不幸があり私の興味は仏教に一気に傾倒。
◆はじめての仏教 その成立と発展 中公文庫
はじめての仏教―その成立と発展 (中公文庫BIBLIO)
◆宗派のはなし 鈴木出版
◆仏教の基礎知識 主婦と生活社
◆仏教早分かり百科 主婦と生活社
ざっと書き出してみると、ひろさちやさんの書物はこれだけあった。
他の仏教関連や日本史、落語や詩集も多いけどww
そして1月29日に泰聖寺のご住職さんに、ひろさちやさんのお話をすると、確か講演会が
あったかもしれないとのこと。
これは情報入手しだい教えてくださるそうだが、その際にご住職さんに冊子を頂戴した。
◆総本山光明寺宗祖法然上人八百年御遠忌記念
西山上人の教え 「鎮勧用心」(ちんかんようじん)を読む
これがなんとひろさちやさんが書かれている。
法然房源空(ほうねんぼうげんくう)さんと、そのお弟子さんの西山上人。そして西山上人が教えられた「白木の念仏」と「鎮勧用心」の御法語を解説されています。しかも何回な言葉ではなく日常語で書かれています。
なんとすばらしい言葉の数々なのでしょう。
泰聖寺のご住職さん。ホントにありがとう。
我が家は浄土宗であり曹洞宗でもありヘンテコリンな部分がある上にクリスマスだってするし、神社も大好きな私。なにがここまで私の気持ちを駆り立てるのかわかりませんが、それでも当分は、私の気が済むまでどっぷりと仏教につかってみたいとおもいます。
◆ひろさちやの般若心経88講 新潮文庫 平成6年6月1日 発行
ひろさちやの般若心経88講 (新潮文庫)
般若心経ってこんな意味をもってるんだー。それにしてもそれぞれのたとえ話がすごく身近な話題が多くてわかりやすくかかれてるなってビックリ。
そして、昨年秋に四天王寺秋季大学の売店で見つけたのが・・・
◆平成19年度 第44回 四天王寺秋季大学 布施のはなし。
たしか200円だったか坊内で販売されていたのを見つけて小躍りした。
「ひろさちやの般若心経88講」にも取り上げられているお話にまた出会うこととなりました。
そして昨年年末に不幸があり私の興味は仏教に一気に傾倒。
◆はじめての仏教 その成立と発展 中公文庫
はじめての仏教―その成立と発展 (中公文庫BIBLIO)
◆宗派のはなし 鈴木出版
◆仏教の基礎知識 主婦と生活社
◆仏教早分かり百科 主婦と生活社
ざっと書き出してみると、ひろさちやさんの書物はこれだけあった。
他の仏教関連や日本史、落語や詩集も多いけどww
そして1月29日に泰聖寺のご住職さんに、ひろさちやさんのお話をすると、確か講演会が
あったかもしれないとのこと。
これは情報入手しだい教えてくださるそうだが、その際にご住職さんに冊子を頂戴した。
◆総本山光明寺宗祖法然上人八百年御遠忌記念
西山上人の教え 「鎮勧用心」(ちんかんようじん)を読む
これがなんとひろさちやさんが書かれている。
法然房源空(ほうねんぼうげんくう)さんと、そのお弟子さんの西山上人。そして西山上人が教えられた「白木の念仏」と「鎮勧用心」の御法語を解説されています。しかも何回な言葉ではなく日常語で書かれています。
なんとすばらしい言葉の数々なのでしょう。
泰聖寺のご住職さん。ホントにありがとう。
我が家は浄土宗であり曹洞宗でもありヘンテコリンな部分がある上にクリスマスだってするし、神社も大好きな私。なにがここまで私の気持ちを駆り立てるのかわかりませんが、それでも当分は、私の気が済むまでどっぷりと仏教につかってみたいとおもいます。
2011/01/30
2011 1/30 第58回 めふ乃寄席 ~昼席~
今年第1回目のめふ乃寄席。
はじめてこの会に参加させていただいてからちょうど丸年が経過しました。
毎年この1月のめふ乃寄席ではご出演者さんみなさんで、お客様が入場される際、
錣太鼓を演奏していただけます。すっごい風情があっていい感じです。
桂小鯛:強情灸
前の桂 とま都さん。昨年の8月に襲名され小鯛となる。2007年のご入門なので5年目の噺家さん。
たしか2009年の秋に田辺寄席でご出演された際は「つる」。その時の感想もまさに下記のとおり。
所作も口調もはきはきとした好感度の高い方^^
つるのようなご年配の方がでるお話よりも、威勢の良い兄ちゃん風の方のでる話しの方が
ご本人の印象から感情移入しやすいのかもしれませんねー。
林家染左:うんつく酒
ご本人からも、滅多に聴けない話をするとの事。古典ファンな私はむしろ嬉しい。。
このうんつく酒も初めて聴いたお話。
たしかに三井財閥の先祖は伊勢の商人。
今日の話しでは松坂に呉服屋を開いたが実際は酒屋と質屋らしい。
話しでは田舎の造り酒屋が舞台なのでひっかけてあるのかも知れないです。
Wikiに記述があってびっくり!
~以下転載(Wiki)~
『うんつく酒』(うんつくざけ)は上方落語の演目の一つ。
原話は、安永5年(1776年)に出版された笑話本・「鳥の町」の一遍である『金物見世』。道中噺『伊勢参宮神乃賑』の一編。主な演者として、橘ノ円都、6代目笑福亭松鶴等がいる。
由緒ある話しなんですねー。これって「うんつく」=「どアホ、間抜け」が結びついていたらもっと面白いのかな?
林家竹丸:ハンカチ
たしか昨年テレビで聞いたぞ?と思い出して調べてみたらやっぱりそうでした。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200912/19/ente226378.html
下記引用)
上方落語協会が公募していた「第2回上方落語台本大賞」の入選作が18日、大阪市内で発表され、お笑いコンビ「2丁拳銃」の小堀裕之(35)が優秀賞(賞金10万円)を受賞した。
作品のタイトルは「ハンカチ」で、夫婦愛を描いた人情噺(ばなし)。小堀は所属の吉本興業を通じ「栄えある賞をいただき、ありがとうございます。ただただ落語が好きで、まだまだ勉強中ですが、今後も落語をつくることに精進していきます」と喜びを語った。
冒頭の会話の所等なんとなく違和感があるけどついだれもが自分に置き換えてしまえるようなお話。
たくさんの方が演じられるときっとこなれてきてもっと磨かれたお話になるんでしょうね。
桂阿か枝:宿屋敵
わたしの大好きなネタでメジャーなところではNHKの「ちりとてちん」のスピンオフドラマとしても使用されました。
って情報が小さいww
今回の宿屋敵も、大坂日本橋が宿屋町で賑やかな若者三人がちゃんと脳裏に再生できました。
とくに井八が三人を逃げ出さないように縛り上げ、それでいて睡眠不足で朝まで見張っていたその様子が感じ取れました。
さてこの宿屋敵には何度もでてくるフレーズがありいっつも口から出てしまいます。
巡礼が御詠歌をよむやら、六部が念仏を・・・駆け落ち者がいちゃいちゃ・・相撲取りが歯軋り・・・。
せっかくなので落語の中にもよく登場してくる<六十六部>ですが今日も2回出てきたので自分の防忘のために記載します。
うんつく酒;六十六部に・・
宿屋敵:六部が念仏を唱えるやら・・
昨年秋の第47回四天王寺秋季大学の1日目に北川央さん(大阪城天守閣研究副主幹)が話された講演の中でなかで話されていたのを思い出しました。
http://sweet-mikan.blogspot.com/2010/10/2010102-471.html
引用)
巡礼はアマチュアであるが中にはプロフェッショナルな巡礼が存在する。様々な事情で巡る事ができない人々の替わりに三十三度行者は笈を背負って巡礼を行う。
中には三十三箇所を1年に3回×11年続けることでその供養等が四天王寺にも見られこれを三十三度行という。河南町の仏眼寺からこの笈が4つみつかっており、住吉で5つ見つかった。実際には昭和30年まではおこなわれていたそう。
さらに上をいく行もあり、六十六部廻国巡礼がありこれは日本最大の巡礼で、写経した法華教を各国々の霊場に一部づつ納める行となる。その文献には四天王寺もリストアップされている。
この講演の際にいただきましたレジメには笈の写真や実際の巡礼さんのお写真がありましたのでいっつもその姿を思い出してしまいます。
さて、終演後に行われた抽選会ではまたしても商品をGETした母でした。
まぢ嬉しそう。たぶん家宝にするのだろう。
はじめてこの会に参加させていただいてからちょうど丸年が経過しました。
毎年この1月のめふ乃寄席ではご出演者さんみなさんで、お客様が入場される際、
錣太鼓を演奏していただけます。すっごい風情があっていい感じです。
桂小鯛:強情灸
前の桂 とま都さん。昨年の8月に襲名され小鯛となる。2007年のご入門なので5年目の噺家さん。
たしか2009年の秋に田辺寄席でご出演された際は「つる」。その時の感想もまさに下記のとおり。
所作も口調もはきはきとした好感度の高い方^^
つるのようなご年配の方がでるお話よりも、威勢の良い兄ちゃん風の方のでる話しの方が
ご本人の印象から感情移入しやすいのかもしれませんねー。
林家染左:うんつく酒
ご本人からも、滅多に聴けない話をするとの事。古典ファンな私はむしろ嬉しい。。
このうんつく酒も初めて聴いたお話。
たしかに三井財閥の先祖は伊勢の商人。
今日の話しでは松坂に呉服屋を開いたが実際は酒屋と質屋らしい。
話しでは田舎の造り酒屋が舞台なのでひっかけてあるのかも知れないです。
Wikiに記述があってびっくり!
~以下転載(Wiki)~
『うんつく酒』(うんつくざけ)は上方落語の演目の一つ。
原話は、安永5年(1776年)に出版された笑話本・「鳥の町」の一遍である『金物見世』。道中噺『伊勢参宮神乃賑』の一編。主な演者として、橘ノ円都、6代目笑福亭松鶴等がいる。
由緒ある話しなんですねー。これって「うんつく」=「どアホ、間抜け」が結びついていたらもっと面白いのかな?
林家竹丸:ハンカチ
たしか昨年テレビで聞いたぞ?と思い出して調べてみたらやっぱりそうでした。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200912/19/ente226378.html
下記引用)
上方落語協会が公募していた「第2回上方落語台本大賞」の入選作が18日、大阪市内で発表され、お笑いコンビ「2丁拳銃」の小堀裕之(35)が優秀賞(賞金10万円)を受賞した。
作品のタイトルは「ハンカチ」で、夫婦愛を描いた人情噺(ばなし)。小堀は所属の吉本興業を通じ「栄えある賞をいただき、ありがとうございます。ただただ落語が好きで、まだまだ勉強中ですが、今後も落語をつくることに精進していきます」と喜びを語った。
冒頭の会話の所等なんとなく違和感があるけどついだれもが自分に置き換えてしまえるようなお話。
たくさんの方が演じられるときっとこなれてきてもっと磨かれたお話になるんでしょうね。
桂阿か枝:宿屋敵
わたしの大好きなネタでメジャーなところではNHKの「ちりとてちん」のスピンオフドラマとしても使用されました。
って情報が小さいww
今回の宿屋敵も、大坂日本橋が宿屋町で賑やかな若者三人がちゃんと脳裏に再生できました。
とくに井八が三人を逃げ出さないように縛り上げ、それでいて睡眠不足で朝まで見張っていたその様子が感じ取れました。
さてこの宿屋敵には何度もでてくるフレーズがありいっつも口から出てしまいます。
巡礼が御詠歌をよむやら、六部が念仏を・・・駆け落ち者がいちゃいちゃ・・相撲取りが歯軋り・・・。
せっかくなので落語の中にもよく登場してくる<六十六部>ですが今日も2回出てきたので自分の防忘のために記載します。
うんつく酒;六十六部に・・
宿屋敵:六部が念仏を唱えるやら・・
昨年秋の第47回四天王寺秋季大学の1日目に北川央さん(大阪城天守閣研究副主幹)が話された講演の中でなかで話されていたのを思い出しました。
http://sweet-mikan.blogspot.com/2010/10/2010102-471.html
引用)
巡礼はアマチュアであるが中にはプロフェッショナルな巡礼が存在する。様々な事情で巡る事ができない人々の替わりに三十三度行者は笈を背負って巡礼を行う。
中には三十三箇所を1年に3回×11年続けることでその供養等が四天王寺にも見られこれを三十三度行という。河南町の仏眼寺からこの笈が4つみつかっており、住吉で5つ見つかった。実際には昭和30年まではおこなわれていたそう。
さらに上をいく行もあり、六十六部廻国巡礼がありこれは日本最大の巡礼で、写経した法華教を各国々の霊場に一部づつ納める行となる。その文献には四天王寺もリストアップされている。
この講演の際にいただきましたレジメには笈の写真や実際の巡礼さんのお写真がありましたのでいっつもその姿を思い出してしまいます。
さて、終演後に行われた抽選会ではまたしても商品をGETした母でした。
まぢ嬉しそう。たぶん家宝にするのだろう。
2011/01/29
2011 1/29 第10回 柳谷観音 泰聖寺 講談会 旭堂南左衛門一門会
第10回 柳谷観音 泰聖寺 講談会 旭堂南左衛門一門会
場所は地下鉄の夕陽丘四天王寺前を下車、愛染坂を下ってすぐ左にある泰聖寺さん。
本年初の開催となります。
←左赤丸に「タイセウ」と書かれています。
すっごくおっきくてびっくりです。
(萬寿大阪細見図(1863))
14時開演の10分程前にご住職さんさんからのご挨拶があり、泰聖寺のご由緒をご説明いただく。なかでも興味を引いたのは法然上人(浄土宗)の入滅は1262年ということで今年は750年となる。また法然上人を師と仰いだ親鸞上人(浄土真宗)は700年となることから京都では国立博物館をはじめ記念イベントが開催される。これを逃すと次は50年後なのでおそらく私ももうあっちの世界にいるかもなのでぜひ行きたいとのこと。また、柳谷観音・泰聖寺は宝暦5年(1755)証空哲山上人による創建にて以来、山城(京都長岡京市)柳谷観音大阪霊場として信を集め、境内に湧出する「金龍水」「銀龍水」は大阪七名水のみならず「眼病にご利益あり」との評判高く、また「明治天皇御用水」の栄を授かるに至り注目を集めました。また茶道の水としても名高く、茶人・風流人が心を寄せるほどであった。
旭堂南斗 「黄門と農業」
私の頭の中では、東野英二郎さんが演じられていた水戸黄門様が再生されていました。
そして最後にあの「ふぁっ!ふぁっ!ふぁ!」と陽気に笑い飛ばされたかもしれませんね。
旭堂南舟 「宮本無三四」
いつも南舟さんの講談を聞かせていただくと、マクラで話される印象と講談での印象が、まぁここまでかけ離れた方も珍しいと感じています^^
それだけ、それぞれの世界感の中にご自身が入り込んで居られるからなのでしょう。
天狗飛び切りの術、、佐々木小次郎との決闘の際に使った秘術はここでマスターされたのですね♪自信が講談に凝りだしてまだ日が浅いので私も日々勉強中。とてもためになるお話でした。
旭堂南左衛門 「愛宕山梅花折り取り」
「寛永三馬術」より 曲垣平九郎(まがきへいくろう) 「愛宕山梅花折り取り」というらしい。三代将軍の家光公が秀忠公のご命日参りの際に宕山円福寺へ参った際の話。
長々と続く石段の上に咲く紅梅、白梅。さて馬術をもって如何に駆け上がり入手するか・・。
上手と名人との違いのくだりはなかなか深かった。やっぱ講談は勉強になります。
次回の柳谷観音・泰聖寺講談会 旭堂南左衛門一門会は3月の26日。第11回柳谷観音・泰聖寺講談会 旭堂南左衛門一門会は5月7日、演目はこの日付に因み難波戦記特集とのこと。
また6月に泰聖寺さんでは坂田三吉氏縁の観音様や銘水をモチーフとした創作講談がお披露目されるそう。歴オタであり、講談大好きな私としてはコレは見逃せない。
場所は地下鉄の夕陽丘四天王寺前を下車、愛染坂を下ってすぐ左にある泰聖寺さん。
本年初の開催となります。
←左赤丸に「タイセウ」と書かれています。
すっごくおっきくてびっくりです。
(萬寿大阪細見図(1863))
14時開演の10分程前にご住職さんさんからのご挨拶があり、泰聖寺のご由緒をご説明いただく。なかでも興味を引いたのは法然上人(浄土宗)の入滅は1262年ということで今年は750年となる。また法然上人を師と仰いだ親鸞上人(浄土真宗)は700年となることから京都では国立博物館をはじめ記念イベントが開催される。これを逃すと次は50年後なのでおそらく私ももうあっちの世界にいるかもなのでぜひ行きたいとのこと。また、柳谷観音・泰聖寺は宝暦5年(1755)証空哲山上人による創建にて以来、山城(京都長岡京市)柳谷観音大阪霊場として信を集め、境内に湧出する「金龍水」「銀龍水」は大阪七名水のみならず「眼病にご利益あり」との評判高く、また「明治天皇御用水」の栄を授かるに至り注目を集めました。また茶道の水としても名高く、茶人・風流人が心を寄せるほどであった。のちに当山は太平洋戦争で戦火に遭い(S20/3/14)、堂宇全てを消失したが、戦後、柳谷観音「楊谷寺」より「十一面千手千眼観世音菩薩」を拝領し本尊として安置し奉り、柳谷観音大阪別院として再出発、信仰同乗として現在に至るとのこと。
※転記
また、今日は黄昏亭さくらさんがご欠席、体調がお悪いとのことで非常に残念です。
前講
黄昏亭もみじ 「山内一豊とその妻」
このお話は昨年テレビだったとおもいますが某噺家さんがされていたお話と同様。
その際は私的にも物足りなく思えた話しであっただけに、楽しみにしていました。旭堂南斗 「黄門と農業」
私の頭の中では、東野英二郎さんが演じられていた水戸黄門様が再生されていました。
そして最後にあの「ふぁっ!ふぁっ!ふぁ!」と陽気に笑い飛ばされたかもしれませんね。
旭堂南舟 「宮本無三四」
いつも南舟さんの講談を聞かせていただくと、マクラで話される印象と講談での印象が、まぁここまでかけ離れた方も珍しいと感じています^^
それだけ、それぞれの世界感の中にご自身が入り込んで居られるからなのでしょう。
天狗飛び切りの術、、佐々木小次郎との決闘の際に使った秘術はここでマスターされたのですね♪自信が講談に凝りだしてまだ日が浅いので私も日々勉強中。とてもためになるお話でした。
旭堂南左衛門 「愛宕山梅花折り取り」
「寛永三馬術」より 曲垣平九郎(まがきへいくろう) 「愛宕山梅花折り取り」というらしい。三代将軍の家光公が秀忠公のご命日参りの際に宕山円福寺へ参った際の話。
長々と続く石段の上に咲く紅梅、白梅。さて馬術をもって如何に駆け上がり入手するか・・。
上手と名人との違いのくだりはなかなか深かった。やっぱ講談は勉強になります。
次回の柳谷観音・泰聖寺講談会 旭堂南左衛門一門会は3月の26日。第11回柳谷観音・泰聖寺講談会 旭堂南左衛門一門会は5月7日、演目はこの日付に因み難波戦記特集とのこと。
また6月に泰聖寺さんでは坂田三吉氏縁の観音様や銘水をモチーフとした創作講談がお披露目されるそう。歴オタであり、講談大好きな私としてはコレは見逃せない。
2011/01/25
2011/01/23
2011 1/23 第28回 りっくぷち寄席 新春染丸一門会
羽曳野市立生活文化情報センター「LICはびきの」へ初めて参りました。とても美しい施設で驚きました。
LIFE(ライフ)・INTELIGENCE(インテリジェンス)・CULTURE(カルチャー)のそれぞれの頭文字をとってLICとなっているようです。
第28回 りっくぷち寄席はこんなステキな会場でなんと入場料がわずか¥1,000で林家の一門会でしかも、林家 染丸氏のお話が楽しめるという超お値打ちな落語会でホントに驚きました。
林家 染弥:天災
てっきりトップは愛染さんかとおもいきや染弥さん。マクラはタクシーでの出来事。
ネタは天災。すーっと流した感じがありました。
「堪忍のなる堪忍は誰もする、ならぬ堪忍するが堪忍。堪忍の袋を常に首へ掛け、破れたら縫え破れたら縫え」
林家 愛染:酒の粕
2009年に入門された愛染さん。初めて聞かせていただきました。
出囃子に乗って高座へ・・駆け足でパタパタと走って出てこられた愛染さん。
岡山大学で落研ご出身。3年で自主卒業された24歳。
で・・今年、弟さんが出来るそう。ご自身のプロフィールを盛り込んだ好感の持てるマクラとネタもカミカミでしたがずっと笑顔で通され好感がもてました。
林家 染雀:七段目
マクラでは林家一門のインテリジェンスな部分をチラリ。
12月13日の事始にて扇子を頂く話で、染弥さんには「松は曲がってこそ美しく、竹はまっすぐだから美しい、それぞれの本分を取り違えることなく成長せよ」との言葉が禅語で書かれていた。染雀さんには「喝」と書かれていたそう。
さて、いっつも染雀さんの話術に感心しています。巧に言葉を繋いで違和感なくお話の世界に導いてくださいます。
マクラは昨年秋に拝見した七段目の時とおんなじでしたがそれでも常に新鮮さが感じられます。
落語を語るには落語だけ知っていてはダメなんですよね。
今日の客層って初心者さんが多かったようですが、みなさんがその薀蓄に頷き、芝居話しの面白さに惹かれていたように見えました。
林家 染雀:松づくし(日本舞踊)
七段目が終わるとそのまま「松づくし」へ。見事なものです。
唄い囃せや 大黒 一本目には 池の松、二本目には 庭の松、
三本目には 下がり松、四本目には 志賀の松、五本目には 五葉の松、
六つ昔は 高砂の 尾上の松や 曽根の松 七本目には 姫小松、
八本目には 浜の松、九つ 小松を植え並べ、十で 豊久能の伊勢の松
この松は 芙蓉の松にて なさけ有馬の 松ヶ枝に 口説けば なびく
相生の松、また いついつの約束を 日を松、時松、暮れを松
連理の松に契りをこめて 福大黒をみさいな
林家 染丸:子は鎹
軽く小話を数話。いずれも聞いた事がある話しだけどホントにおもしろい。演者さんの力量の差を感じました。
ネタの「子は鎹」。私の聞き覚えのあるバージョンではなく新鮮。
10歳になる寅ちゃんが元父からもらった50銭が、母親と糸繰りの手伝いをして落としてしまう・・そして鎹のネタフリとなる玄翁の件は特にジーンとさせられ話の中にどっぷりと浸かりました。
さて、このあとは、予想外の抽選会。
残念ながら当りませんでしたがそれでも大満足の2時間でした。
LIFE(ライフ)・INTELIGENCE(インテリジェンス)・CULTURE(カルチャー)のそれぞれの頭文字をとってLICとなっているようです。
第28回 りっくぷち寄席はこんなステキな会場でなんと入場料がわずか¥1,000で林家の一門会でしかも、林家 染丸氏のお話が楽しめるという超お値打ちな落語会でホントに驚きました。
林家 染弥:天災
てっきりトップは愛染さんかとおもいきや染弥さん。マクラはタクシーでの出来事。
ネタは天災。すーっと流した感じがありました。
「堪忍のなる堪忍は誰もする、ならぬ堪忍するが堪忍。堪忍の袋を常に首へ掛け、破れたら縫え破れたら縫え」
林家 愛染:酒の粕
2009年に入門された愛染さん。初めて聞かせていただきました。
出囃子に乗って高座へ・・駆け足でパタパタと走って出てこられた愛染さん。
岡山大学で落研ご出身。3年で自主卒業された24歳。
で・・今年、弟さんが出来るそう。ご自身のプロフィールを盛り込んだ好感の持てるマクラとネタもカミカミでしたがずっと笑顔で通され好感がもてました。
林家 染雀:七段目
マクラでは林家一門のインテリジェンスな部分をチラリ。
12月13日の事始にて扇子を頂く話で、染弥さんには「松は曲がってこそ美しく、竹はまっすぐだから美しい、それぞれの本分を取り違えることなく成長せよ」との言葉が禅語で書かれていた。染雀さんには「喝」と書かれていたそう。
さて、いっつも染雀さんの話術に感心しています。巧に言葉を繋いで違和感なくお話の世界に導いてくださいます。
マクラは昨年秋に拝見した七段目の時とおんなじでしたがそれでも常に新鮮さが感じられます。
落語を語るには落語だけ知っていてはダメなんですよね。
今日の客層って初心者さんが多かったようですが、みなさんがその薀蓄に頷き、芝居話しの面白さに惹かれていたように見えました。
林家 染雀:松づくし(日本舞踊)
七段目が終わるとそのまま「松づくし」へ。見事なものです。
唄い囃せや 大黒 一本目には 池の松、二本目には 庭の松、
三本目には 下がり松、四本目には 志賀の松、五本目には 五葉の松、
六つ昔は 高砂の 尾上の松や 曽根の松 七本目には 姫小松、
八本目には 浜の松、九つ 小松を植え並べ、十で 豊久能の伊勢の松
この松は 芙蓉の松にて なさけ有馬の 松ヶ枝に 口説けば なびく
相生の松、また いついつの約束を 日を松、時松、暮れを松
連理の松に契りをこめて 福大黒をみさいな
林家 染丸:子は鎹
軽く小話を数話。いずれも聞いた事がある話しだけどホントにおもしろい。演者さんの力量の差を感じました。
ネタの「子は鎹」。私の聞き覚えのあるバージョンではなく新鮮。
10歳になる寅ちゃんが元父からもらった50銭が、母親と糸繰りの手伝いをして落としてしまう・・そして鎹のネタフリとなる玄翁の件は特にジーンとさせられ話の中にどっぷりと浸かりました。
さて、このあとは、予想外の抽選会。
残念ながら当りませんでしたがそれでも大満足の2時間でした。
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