自信満々で西行が読んだ歌。
これが、たまたま泊まった宿屋の奥さんに手直しされて
音に聞く 鼓ケ滝に 来てみれば 沢辺に咲きし たんぽぽの花 となり
音に聞く 鼓ケ滝に うちみれば 沢辺に咲きし たんぽぽの花 となり
そしてついには、その宿屋の小さな子供に
音に聞く 鼓ケ滝に うちみれば 川辺に咲くや 白百合の花 と手直しされてしまう。
原型をとどめない歌になったものの元の歌よりも情景が鮮やかで生き生きとしています。
それもそのはず、住吉大明神、人丸明神、玉津島明神の和歌三神が人間の姿となって
直接指導くださった賜物。
上には上があり、うぬぼれてはいけない。
※阪急電車能勢電鉄「鼓ケ滝」下車 徒歩3分