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2011/07/09

2011 7/9 なわて落語会

昨年に続いて2回目のなわて寄席です。
会場は700人の大入り満員ということで13:30会場のところを12時前に入りましたがすでに並んで居られてびっくり。
益々繁盛でホントに良いことですが、それでも今年のこの猛暑。フロントに入りきれないくらいの方々が多数詰め掛けてみんな汗いっぱい。
運営側が手間を掛けてでも指定席にされたほうが良いとおもいますがどうでしょうね。
 
 
桂鯛蔵 つる

2003年に桂都丸(塩鯛)さんに桂さん都としてご入門。昨年8月に塩鯛さんご襲名のタイミングで
鯛蔵と改名されています。
きっちりとした丁寧な落語で、なかでも甚兵衛さんの家にある貼り混ぜ屏風に書かれている絵の中から
「ぼらが素麺を食べている」や「船場の鶴=千羽鶴」など手堅く笑いを重ねてられました。
いつもこの「つる」を聞くたびに感じるのですが「南京虫は脚気患うか?」の件はそろそろ新しいフレーズにされてみてはいかが(笑)

桂吉弥  青菜

マクラは、落語ブームから朝ドラへ。
たしかにあの『ちりとてちん』がきっかけとなって現在の落語ブームが巻き起こり
復興を遂げたわけで。2007年の10月から放映されましたので早いもので、この秋で4年前となるんですね。
そしてご自身ご出演のテレビ番組のお話へ。
生活笑百科での仁鶴さんの真似がとっても秀逸♪

さて、ねたの方ですがさすがにやりこなれた感がいっぱいのお話です。
おもわず口笛が入ったり、おてしょう=小皿(こざら)・わさび=もぐさ・おなご=いなご・手=屁と言い換えたり。テンポも間もさすがだし、クスッとするような箇所も筋を壊さないベストな箇所で入っておりお見事なもの。手堅く確実に会場を沸かせてくださいました。

桂ざこば ざこば一代記

大泉逸郎の曲の「孫」をいきなり歌いだしました。
「なんでこんなに 可愛いのかよ 孫という名の宝物」・・・「孫ほど憎たらしいもんはおまへんな!」の一言で
場内ドカーン!お嬢さんお二人ともにお子様が誕生しましたのでしょっちゅうご自宅にお孫さんが遊びに来られるとの事。たしかにまぁ色々あるんでしょうねー。
で・・・てっきりネタの方は「子は鎹」あたりかなー?っておもった矢先に「なんや落語する雰囲気や無くなってもおた・・」とのことで自分の半生を語りだされました。
西成金塚、今池、日本橋中学(ぽん中)等の聞き覚えのあるローカルな地名やそれぞれの出来事、父の事や母の事、そして桂米朝さんとの出会いと入門のエピソードなどを語られました。たしかにナマで聞くことのできないお話でしたが私はやっぱ噺が聴きたかった。

桂雀々 さくらんぼ
マクラは、なぜか昨年と同様。。「取り消し婆」「なぞなぞおじさん」
枝雀さんのライブラリで見た事があったこのネタ。
ものの見事に枝雀さんを彷彿させる所作が随所に入って場内大爆笑。なんとも不思議な世界です。

桂南光 佐野山

芸能界での様々な 八百長のお話で公開録画での「笑い屋さん」の存在や、日曜の夕方の大喜利番組の噺などからお相撲の噺へ。
寛政力士伝は、先日から講談でよく聞いていましたが今日のネタは「佐野山」。ちなみに講談では「佐野山権平」「谷風の情け相撲」という演目となっています。
引退後の進路を聞かれた佐野山は田舎で漬物屋をするとのこと。谷風は「ますます、孝行(沢庵)しなはれや」がさげ。