午後から降り出した雨にも関わらず大勢のお客様が来られていました。
ほんとにありがたいことです。
今日の前座さんは桂福丸さん。
数年前のお蕎麦屋さんで開催されていました寄席へ頻繁に通っていた以来で、すごく久しぶりです。
桂福丸 「天災」
マクラは師匠から受け継いだお名前の「福」の字。福丸さんがお弟子さんを取られた際のお名前はどうなるのか。。。まるで阪急電車京都線のようなお名前が!
ネタの天災では細かな箇所に至るまで色々と工夫が見られきっちりと会場を沸かしておられました。
旭堂 南左衛門 「大坂の豪商・淀屋と水戸黄門」
大阪を処払いとなった淀屋辰五郎。八幡にわずかな土地を幕府よりもらったものの200人以上いる使用人らへの退職金を渡すことができない。そこで東国の大名らの屋敷を巡り取り立てに行くもののけんもほろろ。。そんなときに水戸黄門と出会う。。。
笑福亭 仁嬌 「佐々木裁き」
松屋表町の桶屋職人の高田屋綱五郎の息子の四郎吉のイメージがピッタリ!
佐々木信濃守と四郎吉の掛け合いのシーンの描写とテンポがとてもよかった。
桂 枝女太 「猿後家」
マクラはご自身が胃カメラを飲まれた際の爆笑体験談。
さて、このネタはとても久しぶり。畳み込むような奈良の描写とつい禁句を言ってしまうシーンが印象的でした。
さて、久しぶりに私の蔵書で確認。。。
寛政元年江戸板「新作落噺室の梅」所蔵の「物忌」が原本とのこと。
「さる旦那殿、猿にそのままなれば家内、猿ということを遠慮しけり。或初春に至り、元日早朝に別家の番頭年始に来たり旦那殿の前へ出て、『まず未の年も首尾よくお越え遊ばされ、早や申の元日』といふや否や、旦那目をむき出し、『おれが前で猿と申すは慮外千万、向後出入り無用』と叱り給えば、番頭手に汗を握り、『左様仰せられましては私、木から落ちました』と言ひさして、旦那の顔を眺め『木から落ちました猫で御座います。』」
※上方落語の歴史 前田勇著S33限定1000部発刊NO583