市川海老蔵主演 役所広司に瑛太など。
白猫を可愛がる家老職はサザエのつぼ焼きを食しながら話を聞く演出。
いかにも意地悪そうな青木崇高演じる沢潟彦九郎。
原版に対しいろんな情報を詰め込み、きっちりと背景を描き出すあたりは現代版な演出となっていました。
肥えた白猫と痩せた白猫の対比、妻の滋養に卵を買うシーンや困窮極まりなくまた
武士の魂といえる刀を質に入れるかどうか、小雪舞い散るなかでの戦いシーン・・・など。
それにしても抒情的な風景はどれも美しく見事です。
これは好みの問題なのでしょう。
私は白黒映画でシンプルな音色が煽情的に煽り立てる前作の音楽、そしてできるだけ情報を削ぎ落した前作の方が好きです。
さて、舞台は1630年頃、たしかに関ケ原の戦いも、大阪の陣も知らない形式的な武士階級に対して切腹を見せるということで忘れられようとしている武士の心意気を思い出させるために見世物とした井伊藩。
しかしながら竹光で切腹をさせるとは・・。
http://news.walkerplus.com/article/25336/