今年はたぶん忠臣蔵の当たり年。
とくにBS東急松竹で放映されている「大忠臣蔵」にすっかりはまっており、ようやく折り返し地点!第25回「悲恋お軽勘平その一」・第26回「悲恋お軽勘平その二」を鑑賞しました。
萱野三平を演ずる石坂浩二さんと、お軽を演ずる山本陽子の美男美女カップルを取り巻く運命の歯車。本当に運が悪いとしか言いようがない萱野三平、そんな三平に健気によりそう遊女にまで身を落としたお軽。なんとも悲恋なお話でした。
その経緯をしり血判状の一番末尾に「萱野三平」と黒々と追記した大石内蔵助さん(三船敏郎)、すでに三平は亡骸となっているが仇討ちの同志だという痛々しい気持ちが伝わってきました。
下記のお写真は当方が2016年秋に行きました際の高輪の萬松山泉岳寺での写真。入口に近いところに萱野三平重實(しげざね)さんの墓標がありました。
さて2022年年末「忠臣蔵~その男、大石内蔵助」では昨年亡くなられました田村正和さんが大石内蔵助を演じるドラマだけではなく、松平健さんが大石内蔵助を演じる忠臣蔵も放映!
忠臣蔵ってなに?って方にお勧めなのは「決算!忠臣蔵」。大石内蔵助をベタベタの関西弁で通す堤真一さんが演じており、当時の蕎麦16文を基準として、1文を現代の貨幣価値30円に換算しドラマが進んでいきます。
これ以外にも「最後の忠臣蔵」「四十七人の刺客」「忠臣蔵 決断の時」・・「サラリーマン忠臣蔵」や「わんわん忠臣蔵」なんてのもあります。
立川志の輔さんの創作落語「忠臣ぐらっ」も外せないし、講談では赤穂義士本伝・義士銘々伝・義士外伝がわんさかあるようです。
日本で一番数多く演じられた戯曲は忠臣蔵。
なぜ、忠臣蔵が私たちの心を掴んで離さないのでしょう?
主君の仇を取るために耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・そして本懐を果たす。この要素には、当時の賄賂が蔓延していた時代にくさびを打ち込むために、当時の政道に対し堂々と行う事をドラマで書かれていました。
いわばこれはテロであり現代では許されるべきものではありません。
先日の安倍晋三さんを襲った暴君を美化する訳では決してありませんが、巨大な力に立ち向かい、自分の信じる正道を顕示、社会を変えられるかもしれないというイデオロギーなのでしょう。
物事を部分的にしか見ず、解決の手段やにその無理難題のツケを民衆に向けるとどえらいことになることもあるという見本なのでしょうね。これは家庭内でも企業でも行政でも同じこと。。わが身を振り返りましょう。。
あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし
By 大石内蔵助