現在、BS松竹東急で絶賛放映中の【大忠臣蔵】。
WIKIによると1971年(昭和46年)1月5日から12月28日まで放送されたテレビドラマ。
全52回という長編で様々なエピソードを絡めながら本筋をきっちりと描いています。浅野内匠頭をわが子のように思う大石内蔵助の熱い思いがしっかりと表現されているだけに、無念をはらすべく討ち入りへと駆り立てる気持ちがよくわかるだけでなく、真田太平記を思わせる女隠密の登場や諜報戦だけでなく様々な別れや愛憎も表現されています。また時折、当時の有名人をゲスト登場されるクスッと笑うようなシーンもあって飽きさせません。
さすが冨田勲さんのMOOGが奏でるコーラストーンも音楽フリークとしては聞き逃せません。
何度か当BLOGに書いていますが当時の武家の規則集「武家諸法度」では喧嘩両成敗。とくに幕府の決定を非難する事につながる仇討ちは本人だけでなく家族も処罰の対象となる。そこまでして主君の仇を取る行為は現代人には理解できないでしょう。もちろん理屈ではわかりますが実際に主君なんて現代社会にはいませんが、もし身内の者が不遇な目にあったとしたら犯人を殺してやりたい!なんて気持ちになることは確実。でも忠臣蔵のような「主君の恨みを晴らす」心境ではありません。
主君のためにという発想は南北朝時代の楠木正成(君臣湊川・七生報国)からこの忠臣蔵へ、そして幕末長州藩の「君臣湊川の覚悟」へそして第二次世界大戦で尽忠報国へとつながっていく。
自分の国土を守り社会生活を安定化させ、平和を享受する願い・・まさに現在のウクライナとロシアの戦いだし、台湾と中国だけでなくアフガニスタン、シリア内戦、イエメン内戦、そして新たな火種としての北朝鮮や韓国もきな臭い匂いがします。これらの紛争では【主君=国土】かもしれないし【主君=宗教の権力者】・【主君=政権TOP】かもしませんがどれほどの人心を掌握しているのかが肝心なのでしょうね。
先日の隣国で起こった白紙の紙を高らかに上げて抗議をするしか方法が無い映像をみると、民主化デモの引き金になるのか?と肝を冷やしました。
続きはまた後日。