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2009/11/22

◇2009/11/22 第515回 田辺寄席11月22日(日) 昼席

第515回 田辺寄席11月22日(日) 昼席   《新・じっくりたっぷりの会ー桂一蝶の段》

今年の春から第3土曜にお勉強会が入ったので土曜の昼席はいけなくなりました。
なので毎回日曜の昼席に参加させていただいています。

※ 開口0番(文太の前ばなし)「カ」の巻/「がたろ」
東西に走る本町通りと東横堀の交差するあたりから<本末の曲がり>をみることがでる。
商売根問いではガタロを釣ろうとする男がでてくる。また代書屋では男の商売は「ガタロ商を営む」でした。
遅くまで池や川で遊んでると「ガタロがでてくんで!」といわれたものでしたが、間違いなく最近の子供たちは聞いたことなぞない言葉でしょう。今日の文太さんのお話を聞いて一人そんなことを考えていました。

◇狸 賽         露の雅 (都門下)
最近ではもう珍しくないのかもしれません、女性の噺家さんで3年目になられるそう。
先日見たDVD「落語娘」や2年前の朝ドラ「ちりとてちん」でも散々話題になりましたが、違和感はどうしてもぬぐえません。
雅さん独自のくすぐりや、所作、目線などしっかり練習されてきたあとが感じられ「あぁ・・落語が大好きなんだー」って気持ちがしみじみと伝わってきました。

◇首提灯         桂 一蝶(二代目春蝶門下)
はじめてお目にかかる一蝶さん。すごく親しみやすいなんだか親戚にいそうな陽気な叔父さん風でした。
上燗屋のおはなしから、首提灯に・・。あれれ?こんな噺だっけと調べてみますと噺の前半部分が独立したのが上燗屋だそう。

◇515号笑呆亭/「藁人形」から   桂 文太 (五代目文枝門下)
どこかで聞いたことがあるタイトルとおもいましたが数週間前に「日本の話芸」で桂歌丸さんが演じられていたのを聞いたばかりでした。でも江戸前と上方は設定はほぼ同じだけれど、お熊姉さんと行念さんの感情の描き方が微妙に違うんですね。

◇町内の若い衆     桂 春雨(春団治門下)
桂春雨さんもはじめて拝見いたしました。たぶん忘れることは無いと思います。このお話も江戸前のネタのようす。
艶話なんでしょうけれど淡々とした口調が印象的でした。
◇高津の富        桂 一蝶(二代目春蝶門下)
色々な方のバージョンを聞いてきましたがやっぱり演者さんによって違うもので、意外な場所でクスッ!としたり、一蝶さん独特の笑所を仕掛けたり。たのしませてくださいました。

2009/11/21

◇2009/11/21 教科書に書かれない幕末史 龍馬・新撰組の登場

NHKドラマつながりで大人気の坂本竜馬と新撰組。

商人才谷屋が手に入れた郷士株。次男坊の龍馬は坂本家で養子として生きる道を選らんだが、関ヶ原以降の上士と下士の身分制度の不条理と、元々の自由闊達な器量と努力でわずか19歳で剣術の目録を手に入れ、江戸へ修行に行くことが運命を分ける。

江戸で龍馬の見たものは黒船。品川警備の役務についた龍馬もはじめは単純な攘夷思想であった。
ところが佐久間象山と出会い、西洋兵学を学んだことから、その考えは異国の実力をよく知り、その上で攘夷をおこなう思想へと変わってゆく。もちろん同じ時期に、吉田松陰先生とも同塾であっているそう。

その頃、土佐では武市半平太が提唱する「一藩勤皇」と、関ヶ原の功労者の山内一豊の流をくむ幕府擁護の吉田東洋の水面下の戦いが繰り広げられている。
土佐勤皇党として国事周旋で勅状をとりつけ上洛をもくろむ武市は、萩に住む久坂への手紙を龍馬に託す。萩への8日間の滞在で久坂から武市への返事はあまりにもショッキング。
<まさに、今の世の中は武士も公家も頼りにはならない。大事の前の小事なのだから、藩なんてつぶれてしまったとしてもかまわないではないか。>
この手紙を武市へ届けた後、龍馬は脱藩してしまう。
この頃、京都では薩摩藩の挙兵の噂がながれ、全国から攘夷思想かぶれがぞくぞくと京都入り。土佐では武市が放った刺客で吉田東洋が暗殺される事件が起こる。悲しいことに京都挙兵は、島津自らが同士討ちを行い、寺田屋で殺戮事件が発生。この事件で過激な攘夷派の怒りは頂点に。
薩摩藩は幕府寄り公家の九条関白の片腕である島田左近の暗殺を、過激攘夷思想の連中へ手土産として人斬り「田中新兵衛」を背後であやつり、土佐藩は「岡田以蔵」をあやつり京都ではテロリズムが横行。
島田の部下を殺戮しパフォーマンス化してゆく。
そしてついに、幕府への当てつけか、足利三代木造の首を三条川原に晒し首を行った。その木造の首を眺めながら京都入りした240人あまりの浪人。これが浪士組。

壬生に本拠地を構えたもの、清河の浪士組結成の狙いは、上洛した将軍の警備ではなく
天皇の護親兵とのこと。この沙汰に納得できない集団13人あまりが新撰組として、京都守護の役目を担っていた会津藩の末端に組み入れられることに。

さて一方の坂本龍馬は、江戸入りし勝海舟へ弟子入り。ご存知、勝は黒船来航の際、各普請大名だけにとらわれず広く意見を求められた際に出した意見書が目に留まり、長崎でオランダに関する勉強を3年間させてもらっている。
将軍家茂が言い出した摂海海防の視察にちゃっかり同乗し、数百人程度の神戸の村に海軍兵学校を建設することをトップダウンで認めてもらったことでその責任者に。そして勝の私塾では、もちろん龍馬も塾頭として活躍したそう。
勝の狙いは、アジアを侵略するヨーロッパ、アメリカに対抗するためには日本、韓国、中国で連合艦隊をつくりその本拠地を神戸とすることであったそう。

残念ながら中岡と坂本は近江屋にて惨殺されたが、亡くなる1ヶ月前の手紙で龍馬は望月清平へ自分の苦しい心中を吐露しているそう。
京都に龍馬が入ったことは様々な刺客に漏れているものの、脱藩した身の上であるために土佐藩邸にもまた、薩摩藩邸も頼ることができない。自分が死んだら遺体は土佐藩邸へ渡してほしいと書かれている。

大胆不敵な印象がある龍馬は実は虚像だったのかもしれません。

2009/11/19

◇2009/11/19 有朋自遠方来 不亦楽

先日の朝、取引先へ向かう運転中の私の携帯が鳴った。高校の同級生からでした。
実はこの秋に同窓会があり、長い間、疎遠となっていた私を暖かく迎え入れてくれた、その中の一人の方でした。
「○○ちゃん、お昼頃にそっちに行くけどいてる??」との事。
残念ながら私は外出予定なのでその旨を説明し会うことを諦めました。
名残おしく色々と話したかったけれど残念ながら電話を切りました。

そして、その夜には東京にお住まいの方からのお電話。
12月に大阪に行って私と飲もう!との嬉しいお申し出。
ところがその日程があまりにも予定しておるお仕事のスケジュールとおもいっきりブッキングでNGに。

せっかくみなさんが訪ねてきてくださっているのに、その期待に応える事ができずに悔しい気持ちでイッパイです。

会いたいけれど会えない。
そんなやるせない気持ちを抱えた昨日でした。

ところで、有朋自遠方来 不亦楽の続きってどんなんでしたっけ?
夜半雷雨・・・・花・・酒・・・どうたらこうたら・・・・。

わたしの記憶違いなのかなぁ?

2009/11/16

◇2009/11/16 最近の<ありがとうございました>

営業を主軸とした会社での朝の風景はきっと体育会系なノリで始まるのでしょう。
私のイメージではきっと、上司が朝礼をし、その前にずらっと部下が勢ぞろい。
「おはようございます!」や「社訓」なんかを唱和したりして。
で・・元気がない=声が小さい・・とか笑顔の練習なんかをしたりしてるみたい。
おそらく、正解ではないかもしれませんが、そうハズレでもないと思います。
さて普段は歴史や落語のことばかりをかいている私が何故こんなことを書いたのか・・ それは、先日すごい違和感を感じたからなのです。

毎週火曜日はDVDレンタルが100円引きというお店があることを聞きつけたのでさっそくいってみました。店内はお客さまが沢山おられる混雑状態で、店内のBGMや接客の声、お客さま同士のたのしそうな会話となかなか活気のあるお店です。

このレンタルDVDショップは、店頭にならんであるレンタル用のDVDを自由にチョイスして受付カウンターで清算するシステムなので、店舗の主要な業務は
カウンターでの接客以外に、返却されたDCDをいちはやく店頭に戻す作業が大変重要となります。

広い店内を忙しそうに返却されたDVDを抱えてもとの位置に戻す従業員。
離れたカウンターではレンタル手続きが終わりお店を後にするお客さま。

「ありがとうございました」「ありがとーございました・・」店内にこだまする従業員の一斉の掛け声。

もちろん入店した際の「いらっしゃいませー!」「いらっしゃいませー・・」の声も同様に一人が発生したら次々と声を出さなければならないルールなんでしょう。

日は変わり昼食のために入ったお店でも同じような出来事がありました。
お客様が入店するたびに、フロア担当が発声する「いらっしゃいませー」、そのたびに厨房やフロア担当がおなじように発声するお店。

機用に調理をしながらでも発生する調理担当さんやレジの手を止めてでも「いらっしゃいませ」という従業員。

某百貨店では毎朝6大用語を唱和しているそう。

「いらっしゃいませ」「かしこまりました」「恐れ入りますが」「少々お待ちくださいませ」「お待たせいたしました」「ありがとうございました、またどうぞお越しくださいませ」。

これらの言葉は1対1の接客をベースとしている前提の言葉であり、それぞれの言葉にはお客様への感謝の気持ちが込められています。
従ってこれらの言葉を発する時は目の前にお客様がいることを前提としているはず。
言い換えれば、目の前にいない場合、発声することは口先だけの言葉であり、そこに感謝の気持ちは存在しないのではないでしょうか?

沢山のDVDを抱えていたり、忙しくて手がいっぱいだったり・・またお客さまが見えない位置であっても言葉を発することは可能だけれど気持ちの無い言葉ほど邪魔なものはない。

お客様に感謝の言葉を伝えるはずの「ありがとうございました」が、言葉だけの社内ルールと化してしまうと、もうその店は最悪で煩いだけの店になってしまいます。
※写真~大阪太融寺にひっそりと笑顔で微笑む「田の神様」(たのかんさぁ)。淀君のお墓のすぐ横におられます^^

2009/11/15

◇2009/11/15 わが夫坂本龍馬  おりょう聞書き



わが夫坂本龍馬



一坂太郎先生著 

坂本龍馬ってなぜこんなに有名になったか?いろんな事柄に尾ひれがついて神格化していくようです。この書籍では等身大の龍馬を知る事ができます。また要所にかかれている時代背景と合わせてすごいわかりやすくまとめられています。

◇2009/11/15 第5回笑好寄席

◇2009 11/16 第5回笑好寄席

柏原駅前アゼリア柏原
14時~16時30分



商工会、青年部主催の地域活性化のためのイベントでおよそ150の席がすべて埋まりました。雰囲気としては上方落語に触れておられないお客様層が多いご様子、そのためかネタはわかり易さやとっつき易さを考慮した充実の内容で値打ちあり!大満足の落語会となりました。


プログラムを拝見していきなりびっくり!どうやらトリと務められる笑福亭竹林さんがインフルエンザで代演さんが桂 坊枝さん!もちろん、笑福亭竹林さんも大好きですが実は桂 坊枝さんは先日別のイベントで拝聴したばかり。いつかじっくりと楽しみたいと考えていた矢先だったのでおもわす「ラッキー!」って
←竹林さん♪ごめんなさい。いつかじっくり落語をたのしませてくださいね♪

笑福亭 生寿 花色木綿

H19/2にご入門されたばかりの若々しさのある好青年♪
元気でハキハキした口調で、予想以上に上手。声量や滑舌もよく聞きやすい。
前座のプリンスと異名をとっておられるらしく、携帯の注意で、お客様の心をグッと引き付け、テンポの良い口調はとても聞きやすかった。すっごい楽しみな生寿さんです。

桂 まん我  のざらし

登場人物の様子が生き生きとしていて、色気や怖い話や脳天気な話の人物の書き分けが明確。
まん我さんはちょうど1年ほど前に田辺寄席で「寄合酒」を演じられ、そのときは無難なイメージがあったのですが、今回はみごとに大爆笑の会場となりました。

桂 文三 七度狐

この柏原ご出身とのこと。柏原商工会からのお知らせ竹林さんの事情説明をされ<七度狐>の世界へ!もちろんフルバージョン。

東の旅シリーズではわたしが一番大好きなネタで、もちろん独自のjクスグリがありーの、定番の場所での大笑い。
私がいちばん思い入れのあるお話で記憶の通りの台詞で進みました。
さすが文三さん、微妙な間や所作、表情で軽快な喜六清八の世界に全員を連れていってくださいました。


笑福亭純瓶  いらち俥

中入りが終わった後、お茶子さんが名前をめくり忘れたようで高座がはじまっても、「中入り」のまま!

しかしみごとに純瓶さんは笑いに変えてつかみはオーケー状態。
こんなことができることがキャリアや余裕なんでしょう。
話の方はわずかに割愛されましたが汗いっぱいのオーバーアクションで大熱演でした。

桂 坊枝  天王寺参り

竹林さんの代演。いきなり坊枝さんに依頼されたのではなく、米朝さん、春団治さんをはじめ上から順に声がかかり、なんと122番目に依頼されたとのこと(笑)、また10年後輩の今年の初夏につく枝さんが文三を襲名したが私は…と不条理をネタにする。
しかしながらその実力やタレント性は折り紙付き!

先般、毎日放送のラジオのイベントで一日限りの創作落語を披露され、その器用さに感心したばかり。
さて、今日のネタは「天王寺参り」。前回聞いた雀々さん版の私の笑いのツボだったクロの戒名はスルーされたものの独自のくすぐりをいれ楽しませてくださいました。


この「天王寺参り」はこの秋のお彼岸時期に桂 雀々さん、桂 雀喜さんのお二方のを聞かせていただきました。みなさんそれぞれ個性のある天王寺参りでした^^

2009/11/14

◇2009/11/14 しのぶ庵寄席

◇2009 11/14 しのぶ庵寄席
なんとハードなスケジュールでしたが余裕で到着しました。

桂 福丸 河豚鍋

マクラでは、落語の師弟関係に関するお話や次回以降、来年2月までのしのぶ庵寄席の宣伝をされました。
ちなみに2月は特別記念公演で福団治さんのご登場です^^
やはり福丸さんの魅力はテンポのいい話し方。素人のわたしが言うのもあつかましいのですが、福丸さんの高座を1年間を通して何度か
聞かせていただきましたがたしかに上手くなられたようにおもいます。次回も楽しみにしています。

桂 あさ吉 鹿政談

米朝さん宅の3階で暮らさてら住みこみ修行次代のお話。
実は今日の長距離移動の合間に米朝さんの受賞番組の録画を見ていましたがその中に武庫之荘ご自宅や内弟子3年間の映像があり
今日のあさ吉さんのお噺と妙にシンクロして納得しました。

また奇遇なことに、その次に見たDVDが昨年放映された「疾走!上方落語」で桂 かい枝さんの英語落語公演の様子。もちろんあさ吉さんも参加されていた矢先に今日のあさ吉さんのマクラが英語ネタだったのですごく楽しめました。もちろん英語じゃなくてもたのしかったですが、米朝一門の鹿政談でも演者さんによってその魅力は色々。たのしいひとときをすごさせていただきました。



さて余談ですが今日のしのぶ庵でいただいたお蕎麦と蕎麦湯はいつもよりまして格段においしく思えました。ふむ・・・なにが違っていたのか。。。。

2009/10/31

◇2009 10/31 金子みすヾこころの宇宙へ

「奈良みずヾの和」発足20周年記念講演会
金子みすヾこころの宇宙へ  -咲かそう みすヾコスモス-
奈良県葛城市當麻文化会館大ホール

・「奈良みすヾの和」20年のあゆみ 
・講演 矢崎節夫先生
・講演 佐治晴夫先生
・花束贈呈

11時30分頃に会場到着。すでにたくさんのみすヾ会の方々が忙しくされているご様子。
ロビーに掲示されている20年の歩みのパネルや、たくさんのみすヾさんの出版物を見て歩く。
定刻12:15開場の後、予定通りスライド上演。

◆矢崎節夫先生の講演に触れるのは今日で2回目。数年前に拝聴する機会があり、今でも当時のお話の内容を鮮明に覚えています。

現代の悪しき風潮では「私と貴方」という、自己本位的な主張が多い。あくまでも「あなたがいて私が存在する」、そんな哲学的な主張の中に立つことで、初めて自然に生かされている自分が存在します。
子供が生まれてはじめて両親は親となります。私たちのところに生まれてきてくれた子供は、自分たちの宝物であるという言葉や意思表示が無ければ、子供は自分の存在意義を見出すことが出来ません。みすヾさんの詩を引用していろんな言葉のもつ意味と言葉をかける大切さを話されました。

◆佐治晴夫先生は今回初めて。理学博士・鈴鹿短期大学長・元NASA客員研究員とのこと。

自分とは?男女の性差とは?そして人間への進化は体だけではなく内面的な心の進化を捉え、さらなるコミュニケーションの方法は不完全な要素をもつ言葉を媒体とするものではなく「音」であるとおうお話でした。また最近有名になられたピアニストの辻井伸行さんは、盲目という障害だけではなく大変なハンデをお持ちであるがその才能についてを話されました。途中、娘さんのピアノ演奏とリコーダとの演奏がりました。

◆花束贈呈で、今回はじめて金子みすヾさんのお嬢様でおられる、上村ふさえさんのお姿を拝見させていただきました。
金子みすヾさんが、自ら命を絶たれたキッカケともいえる、娘の感性をはぐくむ大切さを捉えたことで存じていましたが
今、目の前におられるふさえさんを通して金子みすヾさんを偲ぶことが出来ました。どうぞいつまでもお元気でいられることを願ってやみません。

今年、みすヾさんがご健在であれば106歳であるとのこと。
みすヾさんを見事、現代によみがえられた多くの皆さんのご活躍に頭が下がるおもいでした。
ありがとうございました。