第9回しのぶ庵寄席
笑福亭瓶成 書割盗人
桂福丸 転失気
通例では福丸さんが前座で瓶成さんがトリになるはずですが、瓶成さんのご友人が神戸でご結婚式とのことで、二次会参加の為に順序を入れ替えられたとのこと。また、式が押したそうでギリギリで登場し、一席終えて即座に神戸にとんぼ返りされたご様子。
書割り盗っ人では、やもめ・甚平さん、盗人の三人の登場人物のそれぞれの会話の間が少し流れ難かったみたい。
マクラは神戸から新快速で会場に向かう中の着音に関することや、伊勢に遊びに行ったときの座席に関するネタ。本題との関連が薄くなかなか噺の世界に入れませんでした。
きっと時間と心にゆとりが無いとどこかに歪みが現れるのが落語なのでしょう。
ぜひ今度はゆっくりと聞いてみたいとおもいます。
いつもしのぶ庵寄席で、一席目をされている福丸さんがトリというためか、やはりこれも違和感が拭えませんでした。
また着実に実力をつけてこられている福丸さんでも、口調や仕種から、小僧さんがぴったりはまり役だけれど、年配の雰囲気を感じさせるのは若者には難しいのでしょうか。
今回もとても楽しい時間とおいしいお蕎麦を戴きました。ほんとに継続って力なんですね。
さて、次回はあさ吉さんのご登場。とっても楽しみにしています。