京急泉岳寺駅から地下鉄に乗り換えて三ノ輪に向かいます。
さて、「浄閑寺」を知ったのは浅田次郎の小説「天切り松 闇語り」。
主人公の姉がだまされて吉原で働いているけれど体を壊し手当もしてもらえずすでに虫の息。
なんとか吉原から無事救い出し、おんぶして歩き出したけれど途中で亡くなってしまう。
たまたまであった永井荷風に「浄閑寺」さんへ行くように教えられて
亡骸に話しかけるように「カチューシャのうた」を歌いながら夜道を進んで行く。
地下鉄「三ノ輪」から迷いながらも10分くらいで到着。山門をくぐり左手にあるおびただしい塔婆の数に驚きました。
「生まれては苦界、死しては浄閑寺」新吉原の遊女の受け入れ先だけでなく
安政大地震の際の死者も埋葬されたそうです。
つぎの目的地の「円通寺」へ向かいます。
この地より徒歩10分くらい。Googleナビを頼りになんども迷いながら進んでいきました。
「円通寺」は上野戦争の際の寛永寺の黒門を移設し保存されていることや彰義隊の慰霊碑やお墓があることで
有名です。新政府軍と戦った彰義隊は新政府からみると当時は反逆者たちであり犯罪者であることから亡骸は放置されたままだったそう。そこで「円通寺」のご住職と寛永寺の御用商人三河屋幸三郎とともに荼毘に付すことができたとのこと。
大きな道路に面した入口にはいるとすぐ近くに「黒門」!写真からも見て取れるようにおびただしい銃跡。上野戦争の激しさを感じ取ることができきます。
そのほか、大鳥圭介氏の慰霊碑や三河屋家のお墓、新門辰五郎のお墓もありました。
さて次の目的地の「小塚原回向院」「首切り地蔵」「泪橋」へ向かいます。