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2021/04/13

吉田松陰先生とテロリスト 「吉田松陰190歳」(一坂太郎先生著 青志社)を読んで

 山口県萩が生んだ幕末維新史の中のキーマンの一人でもある〔吉田松陰先生〕。松下村塾で教鞭をとり数々の幕末に多くの名を馳せた人々を育てた・・その情熱溢れる教育や思想はいまでも引き継がれ・・云々・・・。

ほんまかいな。。それ。。 22019年1月にこんな本が出版されています。

「吉田松陰190歳」一坂太郎(著)

 

松陰先生の多感な幼少時代は同学年の子供たちとのつながりもなく、超スパルタ式にひたすら叔父に学問を叩きこまれ非常に歪な育ち方をしたと思っています。
山鹿流の兵学を幼いころから学ばされ、武士道・精神修養を重んじるその考え方を大人に説く子供ってどうなん?

余談ですが私の大好きな忠臣蔵(赤穂事件)の大石内蔵助も山鹿流兵法を重んじ、正々堂々と仇討ちを果たしていますよね。幕末の頃よりおよそ160年くらい前ですが受け継がれている思想であることに驚きです。

開国攘夷思想であるがゆえに自らが東北の海防を見て回るときに、「友人との約束を守るために脱藩」することも、「停泊している黒船に乗り込むために深夜の海を小さな船で漕ぎ出すこと」もいとわず、また「幕府要人(間部詮勝)を暗殺するために、長州藩に武器を貸してほしいと願い出たり」している。もちろんこれだけではないし、相当過激なことも言っている。。

「禁はこれ徳川一世の事、今時のことはまさに三千年の皇国に関係せんとす、何ぞこれを顧みてる暇にあらんや」

「一人の奸猾さえ仆し候えば、天下の事は定まり申すべく候」

「死を畏れざる少年、三、四輩、弊塾まで早々お遣わししかるべく」
(※吉田松陰190歳 一坂太郎著262P-263P引用)

まぁ現代語に訳すのも憚られるような過激な内容でびっくり!詳しくは本でごらんください。



私は、吉田松陰先生の目的達成の為にまっすぐに進む猪突猛進なところが私は大好きなのですが、それ以上に地元は「吉田松陰先生」をブランド化していることは想像がつきますよね。
誰しも、長所もあれば短所もあるけれど、神仏や崇拝対象としていくためには、良い点だけにスポットライトをあてて、いわゆるブラックな発言や言動は見えないようにする。そして今の時代にそぐわない点を述べる人へは意義を申し立て葬り去ろうとしている。と、そんな構図がこの書籍からありありとみて取れます。

同じことが様々な人物や地域や組織で行われているとしたら怖い事だし、私たちは評価すべき対象についてはその全容をしっかりと掴んだ上で自分なりの価値や尺度を持つことが必要なんですよね。そして側面だけを捉えることはなんの意味もないことなんですよね。

【東京小塚原刑場の墓所】

【萩市にある墓所】

【東京松陰神社の墓所】

このBLOGに下記のエントリーがありましたのでぜひご一緒にご覧くださいね^^