先日の休日の午後にたまたま見ていたテレビ番組。NHK全国学校音楽コンクールの決勝戦でした。
中学の部で決勝に残った11校が、課題曲と自由曲を歌い、そして審査のあと全国の頂点となる学校の栄誉をたたえるというものでした。
中学校時代の私たちのお遊びに似た合唱とはまったく違い、全員がきっちりと発声の基礎に裏づけされた素晴らしいハーモニーです。
そして番組は進み「島根大学教育学部附属中学校」の自由曲を聴いて、ドキッとしました。
これって昔、朗読したことがある詩。
ぜひこのBLOGをお読みになっている方も朗読ください。
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自分の感受性くらい
作:茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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※島根大学教育学部附属中学校は銅賞となりました。