ラグビーの聖地 花園ラグビー場にて開催。今年もこの高校生の最高峰を決める熱き戦いを見ることが出来ました。
当日は14時5分にKOとのことで駐車場の混雑を考えて12時半に到着し急ぎ足で競技場へ。今日は真冬とはいえ、日の当たるところは温かく、時折穏やかな風が吹く絶好のラグビー日和。
ちょうどグラウンドでは東西戦が行われている最中でした。
その後、13:20にスコアボード下から大音響の花火とともに今回のテーマソングを歌うAqua Timezのミニライブがありましたが2曲で早々に終了、そしていよいよ戦いを勝ち上がってきた桐蔭学園(神奈川第2)vs 東福岡(福岡第1)の選手立ちの入場です。
なんといっても11年連続出場で今回は21回目の東福岡。昨年の覇者でもある東福岡にどう戦うか?が見ものとおもわれていた方が多いようでした。
いよいよKO!
前半2分。
東福岡。前左ラックから右中間にトライし先制5点。
やはり東福岡優勢とおもわれた直後、桐蔭の14番、15番の活躍でなんと前半が終わった時には24-10と桐蔭が大健闘!後半開始直後の2分にも7点を追加し31-10と点が開いたところから東福岡の大反撃が始まりました。その点差は3トライ3ゴール!常勝東福岡の底力!後半8分に7点。後半24分にも7点。
そして残り時間はあと1分。7点差を防いだら初優勝となる桐蔭と常勝東福岡との最後の戦いが始まりました。バックスタンドの互いの応援団の声援につつまれた後半29分、スタジアムの観客全員が声を上げました。なんと残り1分で7点をあげノーサイドの笛が鳴り響きました。
互いの全力を出しつくしたその試合結果はなんと31-31。その瞬間に東福岡、桐蔭学園の両校が優勝となりました。
グラウンドでは互いに戦い抜いた互いの選手を称えあい、表彰式が行われ、同時にスタンドでは見知らぬ者同士が、心をも繋いだこの感動的な試合を見ることが出来た喜びを互いに話し合う、そんな光景を見ることが出来ました。
そして表彰式が終わったその直後に、ひときわ大きな感動がスタジアム全体をつつみました。
それぞれの主将が同時に歩み寄り、主審を務めた麻生レフェリーに箱を手渡しました。
それは麻生レフリーの息子さんの難病「拡張型心筋症」手術の為の募金をそれぞれの関係者に事前に募っていた募金箱でした。
この募金は昨年10月にラグビー関係者らが発起人となって「修ちゃんを救う会」をつくり、1億5000万円を目標に寄付を募っていたその足しにと感謝の気持ちを込めて、両方の監督らが事前に行っていたそうです。
素晴らしい試合とそして感動を目の当たりにすることができ、本当に良かったとしみじみかんじた冬の一日でした。