GWもいよいよ終わり間近。お気に入りの美術館に行ってまいりました。実はこの美術館は昨年も同時期に訪れており、年2回くらいのペースで通っています。
ちなみに昨年は「源氏・応挙・若冲」そして今年は「浮世絵の黄金時代 蔦屋重三郎と写楽・歌麿」です。
この会期は大阪万博と合わせて令和8年3月22日まで5回の会期にわけて「浮世絵」を様々な切り口で紹介していただける展覧会が開催されています。
浮世絵の素晴らしさは構図や色使いや技法の見事さだけでなく、遊女や役者絵、風景や日常を切り取った絵など様々ですが、ちょっとしたコツがわかると、ある意味謎解きのような楽しみ方ができます。遊女の簪や笄、着物の模様に隠された紋や背景の小物、風景などでテーマを表現しています。遊女だけなのか?禿は?お付きの下女は?男性の髪型や髻は?そんなところから絵が言いたかったことを推察することができます。本来摺物なので線描のはずが、輪郭線のないモチーフがあったり、どうやって多色摺りしたのか?頭を撚る浮世絵も沢山。
この久保惣記念美術館は指定作品は写真OKなのでわたしも何枚か撮影させていただきました。
五人美人愛敬競松葉屋内喜瀬川
実は、昨年は宮本武蔵書の「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」を撮影させていただきました。
枯木の先端に気配を殺しながらも鋭い眼光で獲物を待ち受ける百舌。その枯木を這い上がる虫。時間が止まったような静寂の世界を、一瞬で獲物を仕留める鋭い嘴が静寂を破りそして何事もなかったかのような静寂に戻る・・なんとも言えない緊張感が感じられる水墨画。。
雨上がりの若葉がしっとりと濡れ、いきいきとしたお庭の表情も素敵でした。
次回を楽しみに久保惣記念美術館をあとにしました。滞在時間は約90分程度。駐車場あり。